あって当たり前だと思っていた「もの」も、よく考えてみることで自分には必要がなかったものだったりするもの。 50代のトップブロガーの中道あんさんも、ものと向き合い、手放したものが多かったと言います。じつは手放すことは大きなメリットも生むそう。くわしく教えてもらいました。
50代であえて手放したもの。じつはメリットだらけだった
年齢とともに、必要なもの、そうじゃないものは変わってくるもの。そこで、今回あえて手放したものを紹介します。手放すことで思わぬ副産物があったのです。
●大型テレビを手放したら時間に余裕が生まれた
すべての画像を見る(全3枚)家にテレビがないというと、たいてい驚かれるのは、あって当たり前の家電の代表格だからかもしれません。朝起きたらまずテレビのスイッチをつける。テレビを真剣に観るというよりもBGM代わりでした。仕事を持つ主婦の朝のルーティンはタスクが一杯です。なのに時々、手が止まっていることに気づいたのです。その原因がテレビでした。テレビつけない。たったこれだけで、朝の忙しい時間に余裕ができました。自分にとってメリットを感じることはすぐに習慣化できました。
それまで、「この前テレビで言ってたあれさぁ。やってみたんだけど…」という風にほとんどの情報をテレビから仕入れていました。テレビがなくても、ネットニュースやググって調べてみたりSNSなどからも、情報を吟味して取りにいくようになり主体的に行動できるようになりました。
このように家庭に「あって当たり前」を手放してみると、新たに手に入る「こと」があります。そういったメリットを実感して、手放しがどんどん楽しくなってきました。
●食器棚やトースターを処分。グリル一つで代用できることが判明
わが家には、食器棚がありません。リフォーム時に大きな(幅160cm高さ110cm奥行60cm)キッチンカウンターを処分してキッチン下の引き出しに食器を収納。使っていない食器や重複していたキッチン道具を処分して、引き出しに入るだけ持つことにしました。
キッチンカウンターのスライド式収納に置いていたアラジンのトースターも処分。魚焼きグリルでパンを焼くことに。これまで魚を焼くだけでしたが、ピザや焼き芋も上手にできることが判明。役割はこれだけと決めずに代用できるものを使うことで、持ちものの数が減りそのぶん余白が広がります。大きな家具が1つ部屋にないだけで圧迫感が縮小されてスッキリとした空間が手に入りました。
●タコ焼き器を処分。必要ないものを手放しスッキリ
お好み焼きやタコ焼き用の鉄板やホットプレートは大阪ではどこのお宅にもあるのではないでしょうか。子どもたちが小さかった頃はタコ焼きパーティーなんてこともしましたが、ここ10年ほどはしていません。思い出あのある道具を手放すには寂しさを感じましたが、もう出番はなさそうです。食べたくなったら、近所のお好み焼き屋さんに行くようにしています。かき氷機も子どもが小さかった頃はよく登場したのですが…。まだまだ使えますが処分しました。今の暮らしに合っていないものはどんどん手放して、今を充実させていきたいと思います。
●バスタオルを処分。洗濯もラクちんに
湯上りのバスタオルはふかふかの厚手がいい! たしかに旅先のホテルで感じる湯上りのバスタオルのふわっとした心地よさ。それを家庭でも味わいたい。でも毎日洗濯をする身にもなってみてください。
洗濯時にかさばる、乾きにくいなど、負担に感じていたのでした。
じつは、母はバスタオルでなくフェイスタオルで体を拭いていることがよくありました。「なぜそれで?」と聞いてみると「これで十分」というのです。たしかに体についた水分を拭き取るだけなら、そんなに大きくなくても十分です。思い切ってスポーツタオルサイズにしてみました。これが大正解! ジャストサイズだと分かりました。その代わり、湯上りは気持ちいいタオルに触れるという価値観を手放しました。
現在は息子と2人家族なので洗濯も2日に1回。スポーツタオル4枚を洗っていますが、これはバスタオル2枚分の嵩とほぼ同じです。
洗濯が楽なうえに干す場所だって1/2で済んでいます。コンパクトサイズなので乾きも早くて冬場は助かっています。実は乾燥機付き洗濯機も手放して、普通の洗濯機にしました。急いで乾かす必要性も感じませんし、洗濯物はお日様に照らす方が気持ちいいのです。
今の暮らしに必要のないものを手放して得たものは、家事が大変楽になったことです。
その分、好きなことをする時間が増えました。この時間を使って仕事に専念したり、趣味に時間を費やしたりしています。