「これって大丈夫?」と確信をもてないまま、食品を保存したり、食べたり、捨てたりしていませんか? みなさんの「こんなときはどうする?」に答えます
Q:何年も収納庫の中に眠っている乾燥ワカメ。見た目はなにも変わっていないように見えるし、賞味期限を過ぎても大丈夫なのでは…(東京都・SACCOさん・39歳)
A:直射日光の当たらない乾燥した場所なら長期保存も可能
乾燥ワカメは常温で長期保存が可能な食品ですが(製造から1年が目安)、開封後は湿気やにおいを吸いやすいので、袋をしっかりと閉じ、さらに密閉できる袋や容器に入れて保存して、早めに食べるようにします。湿気ていたり、色が変わっていても食べられないことはありませんが、風味は著しく落ちているのでおすすめしません。また、まれにカビが発生することもあるので、少なくとも半年に一度は袋から出してチェックしてみて
Q:大量につくったヒジキの煮物。冷凍してお弁当に入れて自然解凍すればよい、といいますが、どうしても水分が出て、すごく水っぽくなってしまいます。水分が出ない方法が知りたい!(神奈川県・アイシーさん・37歳)
A:しっかり水分を煮詰めて仕上げ、汁気をきって小分けにして冷凍を
上手に冷凍するポイントは、煮汁をしっかり煮詰めて仕上げることと、汁気をきって、小分けにして冷凍すること。こうしたお総菜をまとめてつくるなら、「1回に食べる量の3倍まで」がおいしく食べきることができる目安です。乾燥ヒジキは、冷暗所保存で1年(開封後は密閉容器に入れる)を目安に食べるのが基本。調理の手間を省くという意味では、水で戻してから水気をしっかり絞り、冷凍するという手も。こちらは1か月以内に使いきるようにしましょう
(※紹介している消費(賞味)・使用期限の目安は、新鮮な食品を正しく保存・使用した場合のものです。各家庭によって条件が異なるため、最終的な使用判断は自己責任で行ってください。とくに表記のない限り、食品についての回答は、賞味期限内であることが前提です。メーカー名の出典がないものは、監修の井上正子さんに取材しています)
【井上正子さん】
医学博士・管理栄養士。1973年「日本医療栄養センター」設立。地域住民、企業、管理栄養士への栄養教育、各種メディアでのわかりやすい栄養指導にも定評が。『
新しい栄養学と食のきほん事典』(西東社刊)など著書多数