フジテレビ「ノンストップ!」のコーナー「ノンストップ! ESSE」。プロデューサーの吾妻聖子さんに、コーナーの裏側を紹介してもらいます。

金曜日のOneDishが生放送になって、早くも1か月。
まだまだ、出演する坂本昌行さんもスタッフも手探りの生放送だそう。今日はそんな放送の流れをレポートしてもらいました。

「OneDish」が生放送に。舞台裏をレポートします

まず、スタッフやフードコーディネーターがスタジオ入りするのは、7時半頃。フードさんたちは、料理の下準備に取りかかり、ディレクターやADはそこから技術さんとの打ち合わせに。
今日の料理は、キッチン台でどんな動きをするのか、どのカメラでどんな画を撮る必要があるのかを打ち合わせるんです。
フライパンを大きく振るときもあれば、ポイントとなる調味料や食材を、坂本さんが手で持ってカメラに向けるときもあります。そのときに何番のカメラでその手元を撮るのかなど、カメラのカット割りを決めるのにとても重要な打ち合わせです。

台本を読み込む三上アナ
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その後、8時に坂本さんと三上アナがスタジオ入りします。スタジオの手前にある「前室」と呼ばれるところで、制作陣と打ち合わせを行います。台本を元に、どういう段取りで料理をしていくのか、どのカメラにどんな風に見せるのかを話し合っていきます。

三上アナもサポート役として、疑問などが残らないよう、きちんとすり合わせを行います。

キッチン台にラベルのついた調味料など

リハーサルが始まるのは、8時20分頃。このコーナーのリハーサルでは、実際に料理をつくります。本番とまったく同じように、料理を一度完成させます。本番と違うのは、坂本さんと三上アナ以外は、みんなスタッフだということ。それぞれ、設楽さんや千秋さん、竹山さんの役をスタッフが演じる「ダミーリハ」と呼ばれるものです。

フライパンにごま油のラベルのついた入れ物

料理のコーナーはあくまで、レシピが主役。見てくださった視聴者の方に、そのつくり方をきちんとお伝えするために、どんな風につくっているかをきちんとカメラに写さなければなりません。

たとえば、「このまま10分ほど煮込みます」と言って、10分煮込んだものに差し替えた後も、「10分煮込んでどうなったのか」をきちんと映像で伝える必要があるわけです。ノンストップのカメラさんたちは、それぞれのカメラでそれを逃さないように捉えてくれて、調整室にいるスイッチャーさんが、わかりやすいカット割りにきり替えてくれているんです。

カンペを修正するディレクター

リハーサルを終えると、かかった時間をみて、調理工程やセリフを修正していきます。ディレクターはそれでカンペを書き換えます。調理台の上の物の配置も見直して、漏れがないようにふせんはって、本番に臨みます。

生放送になってから生まれた「クイズOnedish」のクイズの内容なども、ギリギリまで、坂本さんと話したりしています。坂本さんは本当に、出演者やスタッフに細やかな気配りをしてくれる方なので、「できれば、みんなに食べてほしい。でも、おもしろいクイズにしたい!」と。あのクイズには坂本さんの優しさが詰まっているんです(笑)。

まだまだ不慣れな私たちですが、坂本さんのレシピを、できるだけ楽しくお届けしようと日々奮闘しています。生放送ならではのハラハラも、楽しんでいただけたら嬉しいです。