<駒形依子先生のアドバイス>

男女ともに年齢を重ねるごとにセックスに対する考え方や、そもそもの身体が変わってきます。若いときと同じ行為が難しくなることも。
また、仕事での疲れやストレスで体力が残ってない状態で、以前と同じような行為を求められることは男性にとっても負担になることがあります。

パートナーにしてほしいことは本当にセックスなのか、それともスキンシップなのか。わかりやすい愛情表現として、愛されていることの確認をしたくて求めているのではないか。
自分がなにを求めているのかを自分を知り、パートナーへのストレスやプレッシャーなどの負担を減らすことで、良好な関係を得られるのではないでしょうか。

●レスが不倫や離婚に繋がるケースも

「ずっとレスだった友人が、このまま人生を終えるのはいやだと不倫に走ってしまいました」(44歳・Mさん)

「前の夫から“子どもを産んだら女として見れない”とハッキリ言われました。決定的な浮気はなかったとは思いますが、風俗に通っていたことが分かり、かなり傷つきました。そして疲れるという理由で当然レスに。それだけが原因ではありませんが、離婚しました」(42歳・Kさん)

不幸な結末を迎える前に、対処できる予防策はあるのでしょうか。

<駒形依子先生のアドバイス>

あくまで個人的な印象ですが、男性よりも女性の方がセックスと愛情を結びつけて考えがち。「愛してくれているなら私としたいと思ってくれているはず」と思い、それが叶えられないと「私のことは愛してないの?」となり、行為自体がしたいというよりも「愛されている証拠が欲しい」という焦燥感や執着になりやすい。

自分が欲しい愛の形がもらえないからと言ってその人からの愛がないわけではないはず。まずはお互いにとってセックスがどんなものなのかを話し合うことが大事です。
それを知ったうえでどうするか、どうしてほしいかを伝え合うことがコミュニケーションでありレスの予防になるのではないのでしょうか。