暮らしていると住居は傷んでしまうもの。とはいえ、傷つく前に予防できれば、それに越したことはありません。
「気になる床の傷や、壁に残った粘着テープの跡は、家庭にある道具や、100円ショップやホームセンターで簡単に手に入るもので予防できます」と語るのは、リペアサービスのプロである、櫻井悦子さん。
詳しく教えていただきました。
床の傷や壁に残った粘着テープの跡。早めに対策して予防する!
床のすり傷や汚れ、ポスターなどの掲示物による粘着剤の残存物は、じつは簡単に予防できるんです。
あとで後悔しないよう、さっそく今日から対策しましょう!
●床はオールインタイプのワックスとぞうきんで簡単コーディング!
ワックスを塗ると床の汚れや傷を防げますが、塗る前に汚れを落としたり、古いワックス成分を剥離したりと、手間がかかります。
その点、「ワックス&クリーナー」などと呼ばれている、オールインタイプのものは、洗浄とワックスがけを同時に行えるので便利。
こんな床の汚れを防ぎましょう!
【用意するもの】
・オールインタイプのワックス
【予防法】
(1)オールインタイプのワックスとぞうきんを用意する。
(2)ワックスをぞうきんにつけて床に塗布する。厚くならないように注意。
(3)風が床全面に当たるように、扇風機やサーキュレーターを回す。
ワックスはおもに樹脂タイプと水性タイプがありますが、家庭でワックスを塗る場合は、剥離が不要の水性タイプが取扱いやすいです。ワックスをかけたあとは、扇風機やサーキュレーターを使って乾燥させれば、作業時間の短縮にもなります。
※初めてワックスを塗る際は、建材の説明書をご確認のうえ、目立たない場所で試してください。
●「養生用のテープ」を四隅にはって壁を守る!
養生用のテープは粘着剤が残りにくいので重宝します。
ポスターなどを壁にはる場合、養生用のテープを壁とポスターの間にはることで、はがしたときに粘着剤が壁紙に残ったり、破れたりすることを防ぐことができます。
壁にテープが残ると気になります!
【用意するもの】
・養生用のテープ
【予防法】
(1)ポスター四隅に両面テープをはる。
(2)四隅にはった両面テープに、養生用のテープの粘着面ではない面を重ねる。
(3)ポスターを壁にはる。こうしておくと、はがしたときに粘着剤が残らない。
養生用のテープは、仮止めの際に使用するテープなので、粘着剤が残りにくく、はがすことを前提にしたポスターや掲示物に使用することができます。
家でもできる、予防術をお教えしました。もし手に負えない傷みや破損なら、家を施工した建築会社や工務店、プロの業者に早めに相談を。