家を建てるときや新居に引っ越す際、「文具」の収納場所まで考える人は少ないかもしれません。しかし、家づくりの段階で文具の収納場所を「なんとなく決めておいた」ことが、そのあと大変役に立ったと語るのは、整理収納アドバイザー1級で住宅収納スペシャリストの資格をもつ武井優音さん。今回、家づくりの際に、文具の収納について決めておくメリットと収納のコツについて、詳しく教えてもらいました。

リビング
細々したものがなく、すっきりしたダイニングスペースに
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「文具収納の定位置」を決めておいてよかった

わが家は、筆者、夫と長男(11歳)、二男(9歳)の4人暮らし。4年前にハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建てました。1階にはLDKと隣に趣味室、玄関、トイレ。そして2階には、浴室、洗面所、ランドリールーム、ウォークインクローゼット、子ども部屋、寝室、トイレがあります。

間取り図

家を建てるときや、新しい家に引っ越すとき、文具の収納場所まで考えていますか? ペンやハサミ、ノートなどの文具は日常的によく使うものですが、収納の観点では、意外とあと回しにされがち。

筆者はズボラな性格なので、家づくりの設計段階から「文具収納の定位置」を決めることにこだわりました。使う人・使う場所・使う頻度を意識した文具スペースをつくっておけば、家族みんなが自然に使いやすい仕組みにつながるはず、と考えたからです。

今回は、わが家で実際にうまくいっている「文具収納のルール」を紹介します。

家づくり段階で「文具の定位置」にこだわったワケ

リビング

リビング学習や買い物メモ、学校の提出物の記入など、文具はダイニングやリビングまわりで使うことが多いもの。ワークスペースがある家庭では、そこに文具を置いている場合も多いかもしれません。

一方で、「家のあちこちに文具が散らばってしまう」という声を、収納の相談現場でもよく耳にします。子どもの学用品はストックが必要だったり、封筒やシール、カラーペンなど形や大きさもさまざま。文具は意外と種類も、数も多いアイテムです。

そこでわが家では、家づくりの段階から「文具専用のスペースを動線のよい場所につくる」ことを意識。大人も子どもも、ペンやハサミを使う場面が多いのはダイニングテーブル。そこから逆算して考えた結果、自然と収納場所が決まりました。

リビングから見た収納

 使用頻度の高い文具は、キッチン横の引き出しに収納。ワークスペースの一部でもあり、仕事中もストック品がすぐ手に取れて便利です。また、ダイニングテーブルから4歩でアクセスでき、家族共有の文具をしまう場所としてベストでした。

生活する上で意外と出番の多い文具だからこそ、家の設計段階で「なんとなく」でも場所を決めておいたことで、1か所にまとめて収納できました。引っ越し後に文具類を「どこに置こう?」と迷わずにすんだのも、手間が省けてよかったです。

収納

収納は、設計士さんに可動棚を設けてもらい、あとから引き出し式の収納ケースを組み合わせました。可動式なので、いちばん背が低い子どもの目線に合わせた位置へ変えることができます。

ケース選びには少し苦労しましたが、引き出しの数や深さを柔軟に選べるため、細かい文具をしまうには、結果的にこの方法でよかったと感じています。