42歳にして「第42回エランドール賞」の新人賞を受賞するなど、今注目を集める俳優ムロツヨシさん。吹き替え声優を務めたアニメ映画『ボス・ベイビー』の公開に先がけて、映画の見どころやご自身の思いを語ってもらいました。
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赤ちゃんなのに中身はおっさん!?ムロツヨシさんが吹き替え声優に挑戦!
「赤ちゃん役と言われて、最初は『えっ?どういうこと?』って(笑)。よく聞いたら“見た目は赤ちゃんだけど中身はおっさん”とわかって、それはやりがいがあるな、と」
コメディアニメ『ボス・ベイビー』でムロツヨシさんが声を演じているのは、スーツを着込んで大人のような口を利く主人公のボス・ベイビー。両親と暮らす7歳のティムのもとに弟としてボス・ベイビーが現れ、ティムがパニックに陥るところから、物語は始まります。
「完成作を観たとき、ひと言『おもしろい!』と感じました。僕の好きなタイプの、だれでも楽しめるコメディです。それでいて、弟や妹が生まれ、両親がかかりきりになってしまったときの上の子の気持ちも、ユーモアを交えつつも丁寧に描かれている。ESSE読者なら、子どもの気持ちを想像しながら、観てもらえるんじゃないかな」
秘密任務を抱える仕事人間のボス・ベイビーですが、ティムと行動をともにするうちに、人とのつながりや温かさを実感し、「家族が欲しい」と思うように。そんな姿が、「自分とちょっとだけ重なった」と話します。
「最近、自分も親になってみたい、という気持ちが少し出てきたんです。昔は子どもが欲しいか聞かれても、『ない』って即答してたけど、今は、『ない、こともない』に変わりました。運動会では、周囲のパパから浮かないよう若いイケメンを代役にしようとか、作戦を考えてます(笑)」
本作をはじめ、映画にドラマに引っぱりだこのムロさん。役柄の幅だけでなく、交友関係の広さもよく知られています。自宅に友達を招いて、オリジナル鍋をふるまうことも。おもてなしにもこだわりがあります。
「紙コップや紙皿は使わず、100円ショップのものでいいから、グラスや陶器の取り皿を用意すること。それだけで、ちゃんとした感じが出ます。それと最近やっているのが、BGMに昭和の歌謡曲を流すこと! 若い子も『いい曲ですね』って言ってくれるし、もちろん同年代でも盛り上がりますよ」
すぐ実践できそうなアイデアを次々に披露してくれたムロさん。そのサービス精神も、引っぱりだこの理由かもしれません。
発売中の
では、居酒屋でも、「いつの間にか隣の人と仲よくなっている」というムロさん流コミュニケーション術についてもうかがいました。初対面の人とも仲よくなるスキルは必読ですよ。
●『ボス・ベイビー』優しいパパとママのもとで暮らしていた7歳の少年ティム(声:芳根京子)の家に、ある日黒いスーツを着てネクタイを締めた赤ちゃん、ボス・ベイビー(声:ムロツヨシ)がやって来る。ティムの弟だというその赤ちゃんは大人のような口を利き、人使いが荒い。じつは彼には、ある秘密の任務があり…。(3月21日公開)
【ムロツヨシさん】1976年生まれ、神奈川県出身。大学在学中に役者を志し、ひとり舞台で活動を開始。2005年『サマータイムマシン・ブルース』で映画デビュー。近作に映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』『銀魂』など