生鮮食品や冷凍食品には、冷蔵庫という決まった居場所があります。一方、常温で保管している食材はどうでしょう。菓子類、お茶類、乾物類、レトルト食品、缶詰や瓶詰、調味料など、ざっとあげただけでもこれだけの量があります。みなさんはどのように管理・収納していますか? 暮らしやすいアイデアに定評のある整理収納アドバイザーのcoyukiさんに、上手な収納方法を教えてもらいました。
確認しやすい量こそが、心地いい暮らしにつながる
わが家では、食材は基本的にキッチンにしまってありますが、お菓子だけはリビング唯一の収納家具であるサイドテーブルの中に。賑やかなパッケージが隠せて、なおかつ出し入れしやすいので、すっかり定位置になりました。
すべての画像を見る(全3枚)お茶やコーヒーは、その準備をするカップなどが置いてあるラック上にまとめて置いてあります。キッチンを移動することなく、飲み物をいれられるのです。
出し入れが頻繁な乾物類や調味料などは、料理中でもすぐ手の届く場所に。
作業のしやすさや見た目のシンプルさを優先させて、それぞれに詰め替え容器を使っています。
容器に入りきらない調味料などは、ストックとしてコンロ下に保管。白いかごの中にさらにケースを入れ、大きくカテゴリー分けしています。
ここにはレトルト食品や缶詰なども置いてあるので、扉を開ければストックしている食材・調味料などがすべて確認できる状態になっています。
「確認しやすい」ということは、なんといっても「買いすぎを防ぐ」という大きなメリットにつながります。買い物に出かける前にここをササッとチェックしておくだけでいいので、買い物前もバタバタせずスムーズ。
災害への備えにもなるローリングストック法がおすすめ
ストックといえば、わが家では災害時の保存食を消費しながら備蓄する「ローリングストック法」を取り入れています。
これは使った分だけを買い足していく備蓄法。賞味期限を心配することなくいつでも安心して食べることができる食品が、ほぼ決まった量でキープできることに。また、災害時に普段食べ慣れたものを食することができるので、不安な環境にありながらも少しは心の安定につながるのではないかと思います。
食品に限ったことではありませんが、ものを収納するときには、どこになにが置いてあるということを明確にしておくことが必須。そのうえで、出し入れしやすく、ひと目で残量が確認できる場所を確保することが、生活を楽にするポイントです。
そこにたどり着くためにも、まずは一度じっくりと食生活の整理をしてみるといいかもしれません。
「なにを」「どのくらい」置いてあると安心なのかを把握し、長期間使っていないものや使いづらいものは思い切って処分。そして、必要な種類と量を確保しなおすことができれば、それに合わせたベストな定位置が決まるはずです。
穏やかな日々も万が一が起こったときにも、“安定”している場所が多ければ多いほど暮らしはラクになります。
そんな目線でわが家もまたさらに居心地のいい暮らしづくりを目指して見直してみたいと思います。
【coyukiさん】
住まいは2LDKのマンション。収納好きが高じて、整理収納アドバイザー1級を取得。ブログ「
*Little Home*」を更新中