体の疲れやコリなど、体の不調を改善してくれるツボ。じつは、女性の美にとっても、頼りになる存在です。日々の生活で起こるピンチから、女性を救ってくれる、緊急時に知っておきたいテクニックを、ツボ押しのプロフェッショナル・加藤雅俊さんに教えていただきました。
「女性の美」を助けるツボ!まずは押し方を正しく理解!
まずはツボ押しの基本からご説明。ツボの目印になるポイントから、骨の内側に指をもぐらせるようにして押します。ツーンと独特の感覚が走ったら、そこがツボの位置である証拠。
ツボを押すときは、気持ちいいと感じる軽めのタッチか、イタ気持ちいいと感じるやや強めのタッチで行います。基本セットは5回を目安に。
体をリラックスさせ、息を吐きながらゆっくりと約5秒間押します。弱めのタッチの場合は、1、2で徐々に力を入れ、3をピークに、4、5で徐々に力を抜きます。強めのタッチのときはイタ気持ちいいポイントで5秒間キープ。息を吸いながらゆっくり元に戻します。
顔がむくんでいるときに押したいツボ
同窓会当日なのに、朝起きて鏡を見たら、顔がむくんでさえない表情…なんてときにも、ツボを押して顔や頭の血行を促進し、すっきり小顔になりましょう。
●押すべきツボ → 天窓(てんそう)
顔や頭部の血行をよくし、顔のむくみを改善するのに最適のツボ。リンパの流れも促進します。耳のトラブルにも効くツボです
のどぼとけから、左右に水平に引いた線上で、耳の下から首筋に走る太い筋肉「胸鎖乳突筋」の後ろに位置。首を横に向けると、筋肉が浮き出てきて見つけやすくなります
人さし指の腹をツボに当て、筋肉のキワから指をもぐらせるようにして押します。強さは、イタ気持ちいくらいのタッチで。筋肉を持ち上げるようなイメージでもよいでしょう。左右同様に
鏡を見たら、ニキビや吹き出物が!肌荒れのときに頼りたいツボ
ニキビや吹き出物は、ホルモンバランスの乱れや代謝機能の低下、胃腸の不調などが原因です。ツボ押しはもちろん、規則正しい生活を心がけましょう。
●押すべきツボ → 足の三里(あしのさんり)
胃腸などの消化器系のバランスを整え、ニキビ・吹き出物などの肌荒れから足腰の不調、更年期障害など、さまざまな症状に効く万能ツボ
ひざのお皿の下に人さし指の端を当て、指幅4本分下がったところ。ひざ下にある2本の骨が接するV字のくぼみ
ツボに両手の親指を重ねて置き、押してひざの方に引き寄せるように力を入れます。強さは、イタ気持ちいいくらいのタッチで。左右同様に行います
化粧のノリをよくしたい。お肌に嬉しいツボ押しを
シワやたるみがなく、肌がうるおっているほど、化粧のノリはよくなるもの。朝のメイク前のツボ押し習慣で、美しく若々しい肌になりたいものですよね。
●押すべきツボ → 顴りょう(かんりょう)
頬にあるツボで、頬の血液循環をよくします。頬の筋肉と皮膚にエネルギーをめぐらせ、老廃物の排出を促進。シワやたるみを抑え肌にハリを与えます。
頬骨のいちばん下の角の部分。目尻から頬骨をたどり、三角にとがった骨のやや下のキワがツボです
左右の人さし指の腹を同時に左右のツボに当て、骨のキワを持ち上げるのと同時に筋肉を持ち上げるようなイメージでゆっくり押します。強さは、イタ気持ちいいくらいのタッチで
脚のむくみでブーツがはけない!血行をよくするツボで乗り切る!
血液やリンパの流れが滞り、余分な水分が皮下に滞ることで起こる脚のむくみ。血行をよくするツボを押して、ほっそりさせましょう。
●押すべきツボ → 湧泉(ゆうせん)
足の裏にある万能ツボで、水分の代謝や血行を促進。体調を整え、精神を安定させる効果もあるので、疲れやだるさも解消してくれます
足の第2指の骨を足の裏からかかとに向かってたどり、少しくぼんだところ。第2指の骨の外側のキワにあります
親指の腹をツボに当て、くぼみのふちを足先に向って押し上げます。両手の親指を重ねて押し上げても。強さは、イタ気持ちいいくらいのタッチで。左右同様に行いましょう
汗による化粧崩れを一時的に避けたい!ツボ押しでリラックス
汗をかきやすく、すぐ化粧が崩れてしまうという人には、ツボ押しでリラックスを。緊張がほぐれ、汗がおさまります。
●押すべきツボ → 後けい(こうけい)
副交感神経の働きを高め、リラックスするツボ。それほど暑くないのに汗をかくなど、緊張による汗を抑えるのに有効です。肩こりにも効きます
手の小指側の側面にあり、小指のつけ根の出っぱった骨の下側。小指の骨をたどり、くぼみを見つけましょう
親指の腹をツボに当て、くぼみに指をくぐらせるようにして指先方向に押し上げます。強さは、イタ気持ちいいくらいのタッチで。左右同様に
※ここで紹介しているツボは、病気を治療するためのものではありません。病院での診療をおすすめします。また、妊娠中や妊娠の可能性がある場合、持病がある場合、痛みがある場合などは、事前に医師との相談のうえ、ツボ押しを行ってください