こんにちは。若松美穂です。主婦業のかたわらエッセイストなどもやりつつ、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫を提案しています。テーブルまわりを中心に、生活のなかの小さな発見をつづっていけたらと思っています。

若松美穂のおいしい生活
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 寒い朝。ベッドから出るのもつらいですね。どうにもやる気が起きないとき、家事がはかどらないときは、体が寒さでかたまってしまい、動きが鈍くなるのが原因、という気がしています。そこで、普段とっている対策をいくつか…。

まず自分自身を温めて、寒い朝の家事をはかどらせる

 冷えは足元から。夜寝る前にベッド脇にあったかルームシューズを置いておき、起きたらさっとはいて足元を温めるようにします。翌朝の自分のために、夜のうちにできる準備です。

あったかルームシューズ

 もうひとつベッドサイドに置いているのは、パジャマの上からでも、中にたくさん着こんでも窮屈にならない、メンズのLサイズのパーカ。ちょっと寝ぼけててもがさっとかぶるだけ、しかもフードがあるから前後を間違えることもなく、首元もあたたかい。

メンズのLサイズのパーカ

 私は東北の宮城県出身です。田舎の家は広くて寒かったので、子どもの頃から夜中のお手洗いや朝起きたとき用に、ルームシューズや上着を枕元に置くのは習慣でした。それが今も続いている感じかな。

 2階の寝室からキッチンに降りたら、自分のために一杯温かいお茶を入れます。私のお気に入りは、京都の赤ほうじ茶。

京都の赤ほうじ茶

 忙しい朝なので、一人分サッと入れられる茶こしを用意。

一人分サッと入れられる茶こし

 大きめのマグカップに茶こしごとのせて、たっぷりと。両手で包むように持って飲むだけで、手もおなかもあたたまります。

手もおなかもあたたまります

 さらに、部屋が温まるのを待つのではなく、カイロをはり、自分自身を温める。主婦はあちこち動き回りますから、どの場所でもいつも温かいのが大事です。

カイロをはり、自分自身を温める

 飲み過ぎた次の日、疲れがたまったまま、なんだかボーっとしてなかなかほぐれない…というときには、1~2分ですが、顔をマッサージしたりもします。

温まりながらアタマを動かし家事の段取りを考える

 そんなあれこれをしてかたまった体を少しずつ温めながらも、アタマだけは働かせています。なにをするかというと、手順を考える。なんとな~く家事をするのと、段取りを考えてから始めるのとでは全然違いますから。

 私流の手順の立て方は、時間がかかるものから始めること。たとえば洗濯機を回す、食洗機を動かすなど。そうすると、「~しながら」「~の間に」ができるので、それぞれが終わるころには、一気に全部完了させることができます。

 お弁当づくりひとつにしても、1分チン!すれば解凍できる冷凍食品から取りかかるのではなく、まず野菜をゆでるお湯を沸かす、炒め物の下ごしらえをする、冷ますのに時間がかかるご飯から手をつける…など。

 お湯を沸かす間に卵を溶いたり、野菜をゆでている間に冷凍品をチンしたりすることができますよね。

お湯を沸かす間に卵を溶いたり

 忙しい朝だからこそ、体を温め動きやすく、なるべく短時間で効率よく進めることができると、家事もはかどり、心地よい時間になるのではないでしょうか。

【若松美穂(わかまつみほ)】

1972年、宮城県生まれ。お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され、人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。気持ちによりそった提案が主婦の熱烈な支持を得ている。「ペンギンのお茶会」「心を癒す講座」は、全国各地で実施され、リピーターとなるファンもいるほど。著書に「カリスマ節約主婦・若松美穂の暮らし上手の小さなヒント」「私と家族のしあわせ時間」(ともに扶桑社刊)など。 夫と、大学生、高校生の娘、母親の5人家族。埼玉県在住。
▼Instagramのアカウントは「

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