食品偽装の問題などが話題になっている昨今。正しい知識を身につけて、賢く食材選びを!チェックすべきポイントを、女子栄養大学栄養クリニックの管理栄養士・新井麻子さんに教えてもらいました
有機野菜、オーガニック野菜、無農薬野菜はすべて別物なの?
無農薬野菜は、有機栽培とは別もの
有機=オーガニックですが、無農薬野菜は「特別栽培農産物」というくくり。これは、化学合成農薬、化学肥料を慣行栽培の5割以上減らして栽培された農産物に表示が許されるもの。“無農薬”であることが“特別”な栽培法、という意味です
すべての画像を見る(全2枚)特別栽培農産物
栽培期間中に対象農薬や化学肥料使用が5割以下のもの。あくまで“栽培期間中”で、種まき以前の状態には条件なし
有機野菜
農薬や化学肥料を、1年性植物に関しては過去2年以上、多年性作物は過去3年以上使わない田畑で栽培されたもの有機食品のJAS規格に適合し、生産されたものには下記のマークが
●ナス
選び方:ヘタの切り口がみずみずしく、ガクがかたいほど新鮮。皮の色が薄いものは日光不足
保存方法:新聞紙に包んでポリ袋に入れ、ヘタを上にして野菜室へ。5℃以下での保存はNG
●ピーマン
選び方:緑色が濃く、手触りがなめらかで肉厚なもの。種の色が白いほど鮮度がいい
保存方法:穴のあいたポリ袋に入れ、野菜室へ。ヘタを取り除いた場合、ポリ袋を密閉して保存
●カボチャ
選び方:重く、皮の緑が鮮やかなもの。カットしたものは、果肉の色が鮮やかなもの
保存方法:丸ごとなら冷暗所へ。カットしたものはワタを取り除いてラップに包み、野菜室へ
●インゲン
選び方:みずみずしくふっくらしたもの、さやのでこぼこの少ないものがよい
保存方法:ポリ袋に入れて野菜室へ。筋を取ると乾燥しやすいので、ゆでて冷凍保存を
●タマネギ
選び方:皮が乾燥していてつやがあり、芽が出ていないもの。キズがなく、締まりのあるもの
保存方法:涼しく風とおしのよい場所で常温保存。使い残したものはラップに包んで野菜室へ
●ジャガイモ
選び方:芽が出たり、皮が緑のものは有毒物質ソラニンが生成されているので避ける
保存方法:新聞紙に包んで、風とおしのよい冷暗所へ。夏場以外は冷蔵庫内での保存を避ける
●ブロッコリー
選び方:濃い緑色で色ムラがないもの。黄色いものはNGだが、紫がかっているものは◎
保存方法:ポリ袋に入れて口を閉じ、野菜室へ。保存温度は低いほどよい
●セロリ
選び方:葉がつややかでみずみずしく、根元が巻き込むような形で「の」の字に近いもの
保存方法:買ってきたらすぐに細い茎や葉を切り取り、葉と茎は別々にポリ袋に入れて野菜室へ
●グリーンアスパラ
選び方:濃い緑色で、茎にうっすらつやがあるもの。穂先はつぼみ、締まっているものが良品
保存方法:ポリ袋に入れ、穂先を上にして立てて保存。寝かせて保存すると曲がり、栄養価も減少
●モヤシ
選び方:茎が太くつやがあり、ひげ根も含めて変色していないもの。豆がひらいていないもの
保存方法:ポリ袋に入れて、野菜室へ。傷みがとくに早いので、すぐ使いきる
●レタス
選び方:株の切り口が10円玉大で、白くみずみずしいもの。玉レタスは巻きがゆるいもの
保存方法:湿らせたペーパータオルに包んでポリ袋に入れ、野菜室へ
― 食材の上手な見分け方、選び方 ―