大掃除など、掃除をする機会が増える時季ですが、ずっと無表情で黙々と同じ作業をしていると、脳は若々しさを失ってしまいます。

脳内科医・医学博士の加藤俊徳先生によると、掃除道具や方法を変えたり、制限時間を設けたりなど、ちょっとした工夫をすると、脳を鍛える効果も。
詳しく教えていただきました。

イキイキした脳に!掃除で脳トレする5つの方法

●利き手でない手でふき掃除

利き手でない手で掃除
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普段あまり使っていない体の部分を動かすと、脳は大きな刺激を受けて成長します。

利き手とは反対の手を使い、ふき掃除に挑戦してみて。普段使わないところをぎくしゃくしながらなんとか動かすと、脳の酸素消費量が増えて脳が活発に働きます。

●メイドになったつもりで家事をする日をつくる

たまには違う自分になりきって家事をすれば、気分が変わって脳がイキイキと活性化。だれかをまねするときは、その人についての理解を深めなければならないからです。
ドラマに出てくるような「大きなお屋敷で働くデキるメイド」になりきって、食器や床をピカピカに!

●掃除はタイマーをセットして行う

時間を気にせずぼーっとする時間が長いと、記憶力は衰えます。そこで、「5分でお風呂掃除」「20分で掃除機をかける」など、制限時間を決めて掃除をスタート。記憶力を司る部分は時間を意識すると元気に働きます。
「終わったらケーキを買いにいく」など、お楽しみを設定すれば、楽しみが増えてさらによいでしょう。

●ときにはホウキを使って掃き掃除を

ホウキを使うと、ホコリがたまっている場所を見つけ、集中的にきれいにしようとします。このようにものごとをよく見て観察することも脳のトレーニングになります。
また、汚れに応じてホウキの動かし方を細かく変えるのも有効です。

●朝、鏡の前でにっこり笑ってから掃除をスタート

笑顔で掃除スタート

無表情でいる時間が長いと、脳の感情を司る部分が衰えてしまいます。

笑顔になれば、たとえそれが形だけであっても、脳は楽しいと錯覚。朝、鏡の前でにっこりと笑顔をつくり、そのまま掃除をスタートしてみましょう。

部屋の中がきれいになるにつれ、気持ちも晴れて脳がイキイキしてきます。