年末年始はイベント続きで、体重増が気になる時季。なにかとダイエットが話題になりがちですが、今アメリカ・ニューヨークではカリフラワーライスが体型を気にする人の間でブームです。カリフラワーライスとは、カリフラワーをお米のように刻んだもの。現地では加工済で冷凍食品として販売されていたり、中食として売られていたりしており、カフェのメニューにもあるほど人気です。
では、そもそも、カリフラワーのどこが優れているのでしょう? そんな疑問を低糖質の研究者でもある城西大学薬学部教授・金本郁男先生に伺いました。
低糖質を意識した食事をしたいならカリフラワーを取り入れて!
「カリフラワーはご飯と比較すると、糖質もカロリーも低い食品です。同じ80gだとしたら、糖質は16分の1、カロリーは6分の1。太りにくい食生活をするなら、低糖質を心がけましょう。たとえば、ご飯、パン、ジャガイモは、血糖値が急上昇しやすい、つまり脂肪になりやすいので、過剰な摂取は控えたい食品です。まったく食べないと、ストレスになり体にもよくないので、まずは、30%減を目指してください。減らした分をカリフラワーライスに置き換えるといいですね。ストレスなく低糖質が実現できます。カリフラワーライスを活用するのなら、とくに夕食がベターです」(金本郁男先生)
本当にダイエットメニュー!?低糖質なのにおいしい!
そんなカリフラワーライスですが、どうすればおいしく食べることができるのでしょう。栄養士で料理家の石川みゆきさんに、レシピを提案していただきました。 「カリフラワーは低糖質、低カロリーなだけでなく、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。そのうえ、煮る、焼く、炒める、茹でる、と料理にとっても使いやすいのも特長です」(石川さん)
まずカリフラワーライスをつくりましょう。つくり方はとっても簡単。 「カリフラワーを小房に分けて、包丁で刻むだけ。大きさにバラツキがあっても気になくて大丈夫。丸ごと刻んで、小分けにして冷蔵庫にキープしておくと、使いやすいんです。もし、フードプロセッサーを持っていたら、小房に分けたカリフラワーを入れて回すだけなので、もっと簡単につくれますよ」(石川さん)
食べ方の提案1つめは、いつもの献立のご飯をカリフラワーライスに代える方法。おかずはいつもどおりで、ご飯だけをカリフラワーライスにするので、ラクチンです。
カリフラワーライスを茶碗に盛ると、本当にご飯みたい。「おかずの鶏の照り焼きと一緒に食べても違和感がありませんよ」(石川さん) ※カリフラワーライス(80g)は、生のままか、電子レンジ(500W)で1分30秒加熱する
人気のガーリックシュリンプのワンプレートメニュー。エビは低糖質、低カロリー、低脂肪なので、ダイエット料理に向いているそう。 ※カリフラワーライス(80g)は、生のままか、電子レンジ(500W)で1分30秒加熱する
提案の2つめは、定番人気のメニューです。 「ダイエット中だからとあきらめていた、大好きなカレーやチャーハン、オムライスなども、カリフラワーライスでつくれば、低糖質、低カロリーの食事になります。米と違ってふやけないので、スープライスにもぴったり。帰りが遅い家族の夜食にも活用できます」(石川さん)
3つめの提案は、サラダ。人気の彩りがきれいでおしゃれなサラダもカリフラワーライスでアレンジできます。1品で満足できるボリューム&栄養バランスがいいのものばかり。SNS映えしそうなメニューなので、食べる前に写真に撮ってみては?
今は、カリフラワーが旬な季節。さっそく、年末年始のダイエットが気になる時期から、カリフラワーライスを食事に取り入れてみてはいかがですか? 金本先生が監修した
『食べてやせる!カリフラワーライスダイエット』では、このほかにもおいしいカリフラワーライスの食べ方を紹介しています。ぜひ、こちらもチェックを!