秋冬のテレワーク。温度や湿度の調整がうまくいかないと、どうしても集中力が落ちてしまいます。そこで今回は、ベストな仕事環境をつくるためのアイテムを紹介。ピックアップしたのは、スチーム式の加湿器とニュージーランドウール100%のラグです。エアコンの暖房だけだと乾燥や足元の冷えが気になる、という方は参考にしてみてください。
すべての画像を見る(全5枚)家づくりの残念ポイントが浮き彫りに!
3階建てで2階がリビングの筆者宅。ワークスペースは1階にあります。ワークスペースは夫婦共有で使っていて、デスクワークやオンライン会議などで使用しています。
リビングダイニングのある2階や、子ども部屋のある3階は日当たりがよく、冬もぽかぽかと快適。2階でガスファンヒーターをつけておけば3階まで暖かくて快適。でも、2階の暖気は1階には届かず、さらに1階は隣家に囲まれているため、南側でも日の入りが悪く冬は極寒です。
筆者宅は関東にあるため、さすがにマイナスになることはありません。ですが、2階、3階の居室と1階のワークスペースの気温差が激しく、春先のとある日、1階では暖房を使い、日当たりのいい3階では冷房を同時に使っていてびっくりした記憶があります。そのような環境のため、寒さ対策が必須の部屋です。
ワークスペースにもリビングと同じく、ガスファンヒーターで設置しようとガス栓の増設を検討しました。しかし、あとづけの増設の場合、外壁に穴を開けなくてはならず、配管の問題もあります。あとづけできなくはないけれどリスクもあることがわかり、ガス栓の増設を断念したのです。
家を建てる段階でガス栓だけつけておけばよかったのですが、そこまで気が回りませんでした。家づくりはおおむね成功と思っている筆者ですが、ガス栓に関してはかなりの残念ポイントです。これから家を建てる計画のある方は、冬場にどうやって暖をとるかをあらかじめイメージしておくことをおすすめします。
加湿器がエアコンによる乾燥を予防&じんわり暖かく
ガスファンヒーターの設置を断念したので、エアコンで暖をとることに。エアコンでも十分に暖かくなりますが、どうしても空気が乾燥しがちなので、加湿器を置くことにしました。
いろいろ比較検討した結果、手入れのしやすいタンクレスタイプかつ水中の雑菌を放出するリスクが少ないスチーム式に決定。象印の「スチーム式加湿器」(約1万3000円)を購入しました。
水中の雑菌を放出するリスク回避のために選んだスチーム式加湿器でしたが、温かな湯気が吹き出し口から出てくるので、周囲がじんわりと暖かくなるといううれしい効果もあり、寒いワークスペースになくてはならない存在に。ちょうど石油ストーブの上にやかんを置いているような感覚です。
ただ、水を沸騰させて蒸気を発しているので、他の加湿器より消費電力は大きくなってしまいます。加湿器を使い始める前の2020年の2月と2021年の2月で比較したところ、電気料金は約1000円増えていました。
ワークスペースのほかにリビングでも同じ加湿器を使い始めたこと、2020年の2月はまだ本格的な在宅ワークにはなっていなかったことなどもあるので、正確なデータとはいえませんが。
シートラグ投入で、足元が冷える問題を解決
ワークスペースとして使っている部屋は、畳回りにフローリングが張ってある和室です。畳部分には常時カーペットを敷いていますが、フローリングの部分は冬になると足元から冷えてきます。
そこで、椅子の下にウールフェルトでできたシートラグを敷きました。サラサデザインストアのシートラグ(約1万円)は、ニュージーランドウール100%のハンドメイド品。少しいびつさもあり、温かみのあるデザインです。軽くて薄いので、使わないときは丸めておけます。ちょっとしたことですが、椅子の下に敷くだけで足元の冷えが違います。また、椅子の色と合うようグレーを選んだので、インテリアのいいアクセントにもなりました。