しょうゆ、ソース、ケチャップ、カレー、コーヒー…。お気に入りの服を着ているときに限って食べ物や飲み物をこぼしてしまうなんてことはありませんか? シミの大きさや場所によっては服が台無しになってしまうことも。
そんなシミをパッとなかったことにする「魔法水」のつくり方と、シミの落とし方を、クリーニング店の横倉靖幸さんに伺いました。
食べ物のシミは「魔法水」で落とす!
「魔法水」は、色素を壊す働きをする酸素系漂白剤と、漂白効果を高める重曹、シミの再付着を防ぐ界面活性剤を含んだ食器用中性洗剤を混ぜたスペシャル洗剤です。3つの働きの相乗効果で、べっとりついたシミもすっきり落とします。
効果のあるもの:しょうゆ、ソース、ケチャップ、カレー、コーヒー、紅茶、緑茶、牛乳、赤ワイン、ビール、草の汁、尿、血液、白カビ、緑カビ
●用意する材料
●液体の酸素系漂白剤
すべての画像を見る(全11枚)●重曹
●食器用中性洗剤
●「魔法水」のつくり方
かき混ぜすぎると化学反応を起こして効果がなくなってしまうのでご注意を。つくったら3時間以内に使いきりましょう。
(1) 液体の酸素系漂白剤に重曹を加えるボウルに液体の酸素系漂白剤小さじ3を入れ、重曹小さじ1を加えます。粉末の酸素系漂白剤は成分が異なるので、必ず液体タイプを使って。
(2) 食器用中性洗剤を加える食器用中性洗剤を3滴加えます。この割合がいちばん効果があるので、分量を守って。除菌効果のあるタイプは色落ちのおそれがあり、NGです。
(3) 軽く混ぜ合わせる歯ブラシの毛の方を使い、軽く混ぜ合わせます。酸素系漂白剤と重曹が化学反応するときにシミを落とすので、混ぜるのは5周程度に。これでシミ抜き2、3回分の量ができます。
ワイン、牛乳、血液…一度ついたら手ごわいシミはこうして落とす!
時間がたち、こびりついてしまったシミでも、強くこするのはNG。つくった魔法水をつけて繰り返したたき、根気よく落としていきます。
●カフェオレのシミ
牛乳のタンパク質がシミの層をつくり、1、2回たたくぐらいでは落ちにくいカフェオレのシミ。焦ってこすらずに、敷いたタオルの位置をずらしながら、繰り返したたきます。
2回目⇒落ちない
4回目⇒だいぶ薄くなった
すすぐと落ちた!
●血液のシミ
血液もタンパク質を含み、固まりやすいので、繰り返したたきます。最初、血液に含まれるカタラーゼという分解酵素が酸素系漂白剤と反応して泡が出ますが、作業を続けてOK。
1回目⇒たたくと泡が出る
4回目⇒薄くなった
すすぐと落ちた!
どんなにガンコなシミでも対処できるなんて、その名の通りまさに魔法のようなテクニック! 子どもがよく食べこぼす場合は、シミのついた服を何日かためておいて、一気に魔法水でシミ抜きしましょう。