年末の大掃除シーズンも目前。効率よく1日で大掃除を終わらせられるかどうかは、日ごろの片づけが左右します。「家の中を片づいた状態に保つには、家族の協力が不可欠。家族に片づけを手伝ってもらうために大切なことは“コミュニケーション”です」と、話すのは整理収納アドバイザーの今井知加さん。今回は、家族を巻き込んだ片づけをするための4つのポイントを、今井さんに教えてもらいました。
家族への片づけのアプローチは、会話・コミュニケーションが大切
家の片づけは、ひとりでがんばるものではありません。家族みんなで家の居心地をよくするつもりで、真剣に向き合うことが大切です。家族が一丸となって協力をするためには、ちょっとした工夫やコツがあります。
1.家族に自分の“気持ち”を伝える
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まずは、自分の気持ちを伝えることです。片づけたいと思っている理由や、家の理想の状態を伝えて、ゴールを共有することが大切。たとえば自分だけの理由よりも、「もっとくつろげる空間にしたい」といったような、家族で共有できる理由であると心をつかみやすいです。「家族と笑顔で暮らしたい!」と思わない人はいないですよね。面倒な片づけでも、ゴールを共有できればやる気も変わってきます。
2.自分で片づけて、結果を見せる
とはいえ、ゴールを共有できたくらいでは、なかなか家族の重い腰は上がらないもの。そんなときは、実際にビジュアルでわかりやすく見せてあげることです。そのために、まずは自分が片づけをして、片づいた部屋の住みやすさを見てもらうことが近道。その際は、キッチンや自分の衣類の整理収納など、家族の協力を得なくても片づけられる場所を選びましょう。実際に片づいた空間を家族に見せれば、自分がよく使うスペースに置き換えてイメージしてもらいやすくなりますよ。
3.片づけの効果を、言葉にして具体的に伝える
片づけて部屋がスッキリしたら、家族はその“変化”に気づくはず。でも、その変化が行動に結びつくかどうは別。「私も片づけよう」と思うときって、どういう状態でしょうか? 行動に値する価値があると判断できたときです。片づけができる人は、片づけがもたらす利益をよく知っている人とも言えます。ですので、片づけの効果を言葉で伝えてあげることがとても大切なのです。「部屋がキレイになったおかげで家事がはかどって、晩ごはんのおかずが増やせたよ!」といったように、具体的な例を提示できれば、行動につながりやすいです。
4.実際に協力してもらえたら、“感謝”を伝える
もし、家族が自ら“使ったモノを元の場所に戻す”(片づけ)、あるいは“衣類の整理をする”(整理収納)といった行動を起こしてくれたら…どんな言葉をかけますか? 「えらい!」「さすが、やればできるじゃん!」。そうほめてあげるのもいいですが、感謝の気持ちは“自分がどれだけその行動で助かったか”という視点に立つことが大事。「すごい! ありがとう!」「さすが! 片づけてくれて私はうれしい!」といった具合に、自分視点のメッセージをつけて伝えると、より喜んでもらえます。簡単なことなので、片づけに限らず今日からでもやってみてください!
1.“想い”を伝える
2.価値を“言葉”にする
3.“感謝”を伝える
家族への片づけのアプローチは、会話・コミュニケーションが大切です。まずは“想い”を伝えることから。家族で一緒に片づけにトライして、笑顔あふれる居心地のよい空間をつくってくださいね。