リノベーションするにあたって、寝室を快適にしたい!部屋全体は明るく。そして、機能的なクロゼットも欲しい…。そんな人にピッタリの寝室リノベのアイデアを紹介します。教えてくれるのは、リノベーションしたインテリアコーディネーターで整理収納アドバイザーの長岡里枝さんです。築28年のマンションを購入。6畳の寝室の広さは変えずにオープンなクロゼットを設置しました。そのうえ、明るく広々した印象の空間も実現!成功の秘密を3Dも交えて解説します。これからリノベを考える人のために、さらにバージョンアップしたプランも。ぜひ参考に!
すべての画像を見る(全18枚)リノベーションで寝室にするのは、暗くて息が詰まりそうな洋室
上に紹介した3D間取りは、リノベーション前の間取り。赤マルで囲った部分が寝室となる洋室です。
元々は寝室のクロゼットは廊下側にありましたが、トイレを廊下側に移動したため、クロゼットは撤去、寝室内につくることになりました。
こちらは、リノベーション前のベランダ側から見た洋室(3Dパース)です。
暗くて息が詰まりそうな印象。ここにベッドを入れるだけでなく、クロゼットもつくらなければいけません。
こちらはリノベーション前の洋室を入口から見た3Dパースです。
リノベーション前の実際の写真。ほかの部屋もですが、リノベーション前は全体が暗い雰囲気でした。
リノベ後はカーテンや壁紙で印象は一変!明るく快適な空間に
これがリノベーション後の間取りです。手前の気持ちが沈みそうな窓に面した2つの和室は、明るいのびやかなLDKと、キッチンで家事をしていても気配が伝わる2つの子ども部屋になりました。
そしてこちらが洋室(寝室)の写真。リノベーション後は全体が明るくなりました。
ドレープカーテンの手前をダマスク柄のレースにし、夜にカーテンを閉めてもステキな柄が見えるようにしました。
リノベーションで寝室となった洋室にオープンなクロゼットをつくりました。
オープンなクロゼットの内部にはアクセントクロスを。手前の面には花柄クロス、奥面はドレープカーテンの色に近いオレンジの無地クロスを貼りました。
アクセントクロス以外の壁紙は近くで見ると白のダマスク柄です。
わが家の住まいは沖縄。そのせいか、湿気が高いこともあり気づかない間に革のバッグや靴、コートなどにカビが生えてることがありました。
そのため、湿気などを考慮しクロゼットをオープンにしました。日差しなどで洋服の日焼けの心配もあるため建具を設置する手もあると思いますが、クロゼットという機能的な空間をつくりつつ広がりが生まれました。
間接照明、フロアスタンド、窓回りの演出をプラスして快適な寝室に
これから寝室のリノベーションする方へ、いくつかのパターンを考えてみました。
ベッドの背の部分はアクセントクロスにし、壁をふかし(出っ張らせて)間接照明を施したものです。
夜寝る前の時間に間接照明の光でリラックスしながら、本を読みながら自然な眠りにつくことができそうです。間接照明の横にはフロアスタンドを置き、クロゼット内もアクセントクロスと同じ柄にしました。
クロゼットに建具を配置すれば洋服の日焼けなども抑えることができ、くもりガラスと木目柄の建具で雰囲気もだいぶ変わってきます。
上の柄とは違うアクセントクロスにするだけで、雰囲気もまた変わってきます。
窓側にプリーツスクリーンのツインスタイルを設置しました。
上部分は薄い生地になっており、朝の陽ざしでゆっくり目覚めることができ、下部分は厚い生地になっており視界を遮ることができ、全部を厚い生地で閉めることも可能です。
ベッドの横にフロアスタンドの代わりに壁付けの照明を設置したものです。
ベッドは片方が寝返りをしたときの振動が気になる方は、固めのマット(ポケットコイル)やシングルベッド2台にすることををおすすめします。
アクセントクロスと、クロゼット内のクロスを黄色にすることで、明るい寝室になりました。
ダウンライトを調光ダウンライトにすれば、本を読むときや着替えなどをする時は明るい昼光色にし、夜などゆったりしたいときなどは優しい光の電球色にしたりと明るさを切り替えることができます。
ふかし壁の部分にニッチを施工しました。本を置いたり小物を飾ることができます。
クロゼットの建具をなくし、オープンなクロゼットにしたものです。
これから家を新築する予定がある方、リノベーション、リフォームを考えている方の参考になれば幸いです。
●教えてくれた人/長岡里枝さん
2014年5月に家族4人で沖縄に移住。慣れない土地での仕事、子育てに悪戦苦闘しながら、南国ライフを楽しんでいる。インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー準1級。照明コンサルタントの資格も持っている