以前は都内の中央線エリアの賃貸マンションで暮らしていたMさん夫婦。長男の誕生をきっかけに、「落ち着いたところで子育てをしたい」と川崎市多摩区で築33年、56㎡の中古マンションを購入してリノベーションしました。新宿までは電車で20分弱と都内へのアクセスも良好です。リノベーションは、インダストリアルな空間に憧れていたため、タイルやコンクリートを上手に使う、アズ建設に依頼。600万円(工事費・設計費込)で理想の住まいを手に入れました。
すべての画像を見る(全12枚)広々ルーフバルコニーは第二のリビング
子育てや老後のことも考え、坂の少ない町を中心に探し、半年かけて出会ったこちらの物件。まず魅かれたのは広いルーフバルコニーだったそう。
見晴らしがよくとっても開放的!リノベーション後は人工芝を敷き、ボール遊びやプール、友人を招いて花火大会を鑑賞したりなどバルコニーを存分に活用しているそう。
リノベーションを依頼したアズ建設は、「すべての設備を壊して新しくするのではなく、使えるものはリユースしよう」というスタンス。
最初はただ真っ白な味気ない雰囲気の内装と水回りの設備でしたが、壁や建具の素材をチェンジすることで雰囲気がグッとおしゃれに生まれ変わっています。
既存の設備を活用したトイレと浴室
水回りのリユースでコストダウンできたことにより、LDKの床材をナラ無垢フローリングにしたり、玄関を広くしたりなどMさん夫婦のこだわりを実現することができました。
まるでカフェのようなLDK
以前はダイニング直結だったキッチンスペースは、壁で仕切ることで独立させています。ダイニングのベンチは壁付けで、下部は収納になっています。
仕切りはありますが、キッチンからは家族の気配をいつも感じることができ、室内窓のおかげでバルコニーからの心地よい光がキッチンへと届きます。
キッチン設備は既存のものをリユースし、ネイビーのタイルを貼ることでグッと引き締しまった雰囲気に。左手にカウンター棚を造作したので、キッチンでの作業も快適です。
リビングの壁は塗装仕上げ。「息子が壁にお絵描きしても、アズ建設さんにいただいた塗料で上塗りできるので安心です」と夫。
造作したテレビボードに加え、家具やブラインドを木製にしているので統一感があります。
既存の設備を活かすことでコストダウンしつつ希望もかなえた
既存の設備を活かすことでコストダウンに成功したM邸。玄関を大幅に拡張し、窓側の洋室はリビングと大容量のウォークインクロゼットに変更しています。
玄関はたたき部分を拡張することで、ベビーカーや荷物を置きやすくい機能的なスペースに。
LDKと玄関ホールを仕切る奥のドアは、新規で取り付けたオリジナルのもの。それ以外のドアは既存を活かし、新規のドアと同じネイビーに塗装することで統一感を出しています。
大好きな古着をたっぷり収納できるクローゼットはキッチン横へ配置。扉がないのでアクセスしやすいだけでなく、家の中心に大きな収納を作ることで家事動線も快適!
すべての設備や壁を撤去してスケルトンにし、イチからつくるフルリノベーションも魅力的ですが、既存をうまく生かすことでコストを抑えつつ希望をしっかりと叶えた好例と言えます。
設計・施工/アズ建設
撮影/水谷綾子
※情報は「リライフプラスvol.32」取材時のものです。