近所のお店では、靴底のかかと張替えが「1,600円」だそうです。正直ちょっと高い……と感じました。もうちょっとお金を足せば、安い靴なら買えちゃうお値段ですよね。今回は、ダイソーで買える靴の修理キット「靴の修理屋さん」を使って、自分でお手軽に“靴のかかと”修理に挑戦してみます。
目次:
たった100円で大丈夫?ダイソーの靴修理キットを買ってみた靴を修理するのに必要な道具3つ塗る・貼る・打つ・切るの4ステップで簡単に修理ができる完成の満足度は星4つ!! 器用な人なら5つ星かも!?たった100円で大丈夫?ダイソーの靴修理キットを買ってみた
すべての画像を見る(全15枚)先日ごくごく普通に歩いていたら、とつぜん靴音が「カポカポ」と言い出しました。
靴の裏側を見てみると、片方の靴底のゴムが外れていたんです。
もともと数千円で買ったものだし、なんの思い入れもない靴でしたが、プレーンなその形から、年に何度か履きたくなる時がある、そんな感じの靴でした。
修理に出すほどの靴でもないし、この靴に1,600円出すのちょっと……。
「でも捨てるのも、もったいない」
捨てるに捨てられずにいた頃、ダイソーで「靴の修理屋さん」という靴のかかとの修理キットに出会いました。
「100円で靴が直せたらラッキーかな? 失敗したらその時はその時だ」
そんな軽い気持ちで自分で靴の修理をしてみることにしたのです。
靴を修理するのに必要な道具3つ
- 金づち
- ゴム・プラスチック用ボンド
- カッター
修理キットに入っているパーツがコチラ。
- かかとのゴム2枚(横約5.5センチ、縦約7センチ)
- クギ10本
- やすり1枚
靴底のソールはプラスチックのように固い素材かと思いきや、クッション性も感じられるような柔らかさ。
ちょっと完成後の履き心地に期待してしまいます。
塗る・貼る・打つ・切るの4ステップで簡単に修理ができる
まずは古くなったもう片方の靴底のゴムを外します。
靴底に凹凸がある場合は、付属しているやすりを使って平らになるように削ります。
step1. ボンドを塗る
靴底にたっぷりとボンドを塗ります。
この靴はかかとの中が空洞だったため、接着できる面積が少なく密着度がちょっと心配。
ちゃんとくっついてくれるでしょうか?
step2. ゴムを貼る
驚くほどに、かかとのカーブがぴったりマッチ。これは予想外のラッキーでした。
ダイソーの「靴の修理屋さん」はこのソールタイプの他にも、男性用の靴にぴったりな幅広タイプやヒール用の靴底ソールも販売されていました。
このまましばらく時間を置いて乾かします。
ボンドが強力だったおかげか、ちゃんとソールがくっついてくれました。
step3. 釘を打つ
次はいよいよ釘打ちをします。
この靴の場合は、もともと釘穴があったのでそこを狙って釘打ち。
靴穴を空き缶にはめ込んで釘を打つと、釘が打ちやすくなります。
step4. カットする
ゴムがかかとから、1センチくらいはみ出ていますね。ここをカッターでカットします。
今回の修理作業の中で、一番難しいと感じたのはゴムのカットでした。
切り口をキレイにカットできるかどうかで、仕上がりに影響が出ます。少しコツがいりそうです。
1カット目は大まかに一度ゴムを切り落とし、2カット目でかかとのライン沿ってカットすると上手くいきます。
少しずつカットせずに、ゆっくりとひと押しで切り落とす感じでしょうか。
カッターは工作用の小さなモノではなく、グリップが大きく、刃も幅があって安定感のあるものが切りやすいと思います。
完成の満足度は星4つ!! 器用な人なら5つ星かも!?
完成しました!
釘の跡が残念ですが、普段歩いていて人に靴の裏を見られることはありませんので、そこは気にしないことにします。
完成度を評価するなら星4つ!!
星が1つマイナスなのは、片方の靴のゴムを慎重にカットしすぎたのか、のこぎりのようにギリギリと少しずつ切ってしまって、ゴムの切り口がちょっと雑……。
横から見るとこんな感じ。はみ出したボンドはカッターで削り落とし、残った部分を除光液で溶かして丁寧にふき取りました。
仕上げに靴墨を塗ります。
思っていた以上に上手くできて大満足!
確かに買い替えた方が手っ取り早いし、靴の寿命も長いかもしれません。
しかし自分で手直しすることで、捨てられるはずだった靴に、新たな息を吹き込んだ満足感がありました。
たった100円で簡単にここまできれいに修復できるなら、やってみる価値はあると思いませんか?
完成後、すこし履いて歩いてみましたが、違和感もなくすぐに壊れてしまう心配はなさそうです。
クッション性もあって履きやすい!けれどソールが柔らかすぎて、靴底がすぐにすり減ってしまうかもしれませんね。
「修理に出すほどじゃないけど、捨てるのはもったいない」
そんな修理が必要な靴がありましたら、お手軽に100円で修理ができるので、自分で挑戦してみてはいかがでしょうか?