大好きなペットとストレスなく暮らすためには、それなりの工夫が必要です。でも、ペットも人も快適に暮らせる家って、どんな家なんでしょう？他の家はどんな工夫をしているの？今回ご紹介するのは東京都江東区にお住まいのHさんご夫妻。メス猫、モモとツッキーは、同じ親から生まれた姉妹。モモは活発、ツッキーは人懐こくおとなしい性格とか一体、どんな工夫をされているのでしょうか？
ペットOKの物件探しに苦労したが、日当たり、景観がいい最上階・角部屋の部屋をゲット
Hさん夫妻が住むマンションの居室は、1988年築・65.19平米。「リノベーション前提で、夫婦の通勤に便利な東陽町エリアを中心に中古物件を探しましたが、猫が飼える物件は思いのほか少なかったですね」。
候補に挙がった10軒ほどの中から、日当たりと景観がいい最上階・角部屋の部屋に決めたそう。スカイツリーや荒川の花火が見える眺望のよさも決め手になっんだとか。
12階建ての11階部分ですが、角部屋なので最上階にあたります。既存の出窓にクッションを並べ、くつろぎスペースに。出窓は猫にとっても特等席。のんびり日なたぼっこに最適な場所です。
無垢フローリングの床は、リノベでぜひ取り入れたかったアイテムのひとつ。
古材足場板を利用してつくったキャットウオークが、自然素材を多用した自然派インテリアにマッチしています。
上へ下へと動き回れるLDKは、2匹の猫たちにとってもお気に入りのスペースです。
「ここだけは妥協しなかった」というアイランド型キッチンが住まいの主役。水栓金具や食洗機、高火力のコンロなど、厳選した設備機器を導入しました。
露出させたダクトや、足場板の棚とデザインタイルを配した飾り棚が、まるでおしゃれなカフェのような雰囲気ですね。
洗面カウンターはオリジナル。猫用トイレの定位置に
造作した洗面カウンターには、IKEAのリネン棚と三面ミラーBOXを組み合わせています。洗面台の下を猫用トイレの定位置にし、足元に出入り口を設け、洗面室のドアを閉めたままでも行き来できるように。
こうした小さな工夫が、ペットと共に暮らす生活をぐんと快適にしています。
「猫も一緒に寝ています」というセミダブルベッド2台を配した寝室。
完全な個室にするのではなく、入り口の建具はブラインドとし、土間側の壁はモールガラスを採用して光を取り込んでいます。ロードバイクが趣味、というHさん夫妻。
3台ある自転車の収納が課題でしたが、玄関スペースをメンテナンスがしやすいモルタル床の土間空間にし、自転車を壁に掛けることで問題をクリア。
靴＆グッズのオープン収納棚も設けました。適度な広さがあり、通路に面した窓から光が入って作業もしやすく、何かと重宝しているそう。「希望通りの仕上がり」「家時間が何より楽しい」とHさん夫妻は口を揃えます。
設計・施工／空間社
撮影／山田耕司（猫の写真はHさんのご主人が撮影）
※情報は「リライフプラスvol.22」取材当時のものです
