普段意識をしないものの、じっくり見てみるといつの間にか汚れているのが、冷蔵庫、電子レンジ、魚焼きグリルといったキッチン周りの家電類。
汚れをためてしまって、大掃除で苦労する事態を防ぐなら、毎日「タオルでふく」習慣をつけませんか?
特別な掃除道具や洗剤がなくても、タオルだけで十分きれいになります。
教えてくれたのは、世界一清潔な空港として認定された羽田空港の清掃員リーダーでもある、カリスマ清掃員の新津春子さんです。
冷蔵庫も、電子レンジも、魚焼きグリルも、タオルがあればピカピカに
ポイントは、汚れの度合いや性質によって、タオルの湿らせ方を変えること。効果的に汚れを落とすことができます。
冷蔵庫掃除には重曹水に浸した湿りぶきタオル、水ぶきタオル、からぶきタオル(綿のもの)の3つを使い分けます。
●重曹水に浸した湿りぶきタオル
40℃くらいのぬるま湯1カップに重曹小さじ2を溶かし、タオルを浸してからかたく絞ります。乾いたタオルでかたく絞ったタオルを巻き、さらに絞って水分を減らしたものが、湿りぶきタオルです。
●水ぶきタオル
基本となる水ぶきタオルは、かたく水気を絞りきってつくります。八つ折りタオルをさらに縦二つ折りして水に濡らし、両手で前後に握って強く絞ります。
●からぶきタオル
乾いたまま使用するのが、からぶきタオル。仕上げぶきに使ったり、水跡を残したくない場所をふいたりします。これだけは必ず綿のタオルを選んでください。
(1)扉と庫内を重曹水に浸したタオルでふく
すべての画像を見る(全6枚)重曹水に浸した湿りぶきタオルをつくり、扉や庫内の棚などをふきます。
「毎日1段と決めて掃除すると、面倒になりません」
(2)水ぶきタオルで重曹をふき取る
重曹が残らないよう、水ぶきタオルでふき取ります。
「利き手にタオルを巻きつけるようにしてふいてみて。すみずみまでよくフィットします」
(3)からぶきで仕上げる
ふき跡や汚れが残らないように、からぶきをして仕上げます。
「食品を保存する場所なので、念入りにふくようにして」
●【たまにでOK】細かい部分は割り箸をプラスしてふく
(1)で使用したものと同様のタオルを割り箸に巻きつけ、パーツのかみ合わせ部分などを汚れをかき出すようにふきます。
●電子レンジはふいたらドアをあけておく
電子レンジ掃除には、水ぶきタオルを使用。
電子レンジを使ったら、庫内を水ぶきタオルでふきます。
「ドアをあけたままにして乾かせば、においがこもりません」
●魚焼きグリルは内側も外側も水ぶきで
魚焼きグリルにも、水ぶきタオルが活躍。
「水ぶきタオルを縦二つ折りにして袋状に手に巻き、内側のレールや扉の内側などをふきます。外側部分も水ぶきでOKです」