●気軽に老眼鏡をつくれるフランスならではの制度
日本とフランスでは、老眼鏡に関する制度に大きな違いがあるそうです。
「日本との違いとして、フランスでは老眼鏡の購入に健康保険がききます。1個目の眼鏡を購入したお店では年齢分の割引サービスもあって、うれしいことに保険の分とともに差し引くと私の負担は5000円ほど。このシステムのおかげで、老眼が進んで度が合わなくなっても気軽につくり替えることができます。今は、4個目と次女が『ルネット・シャ(猫の眼鏡)』と呼ぶ、つり目の大きなフレームで、上部が白い2個目の眼鏡をレンズの度を交換しながら愛用中。『フェンディ』のもので、もちろん保険適用です」
すべての画像を見る(全5枚)「老眼鏡は“老”という字に抵抗感がある人も多いようですが、私はだて眼鏡感覚、ちょっとコスプレ気分で楽しんでいます。以前、『セゾン・ド・エリコ』の取材で教えていただいたのですが、近視や老眼、見えにくくなった目で無理をしてものを見ようとすると、どうしても目をこらすことになります。それは額や目元のシワへとつながるそうです。ですから無理は禁物! それに、世の中には、美しい思い出だけを残して、年齢とともに見えなくなっても、いいものがいっぱいあると思います。あっ、目元のシワや顔のシミもそうですね! 変化を前向きに受け止めて、楽しみに変えてしまうこともまた、生きる知恵かなと思います」
●オールシーズン必需品のサングラス
眼鏡といえば、サングラスも大好きだという中村さん。
「20代の頃からよくかけていて、アクセサリーとして、会社にもカチューシャサングラスで出勤していたぐらい。昔はオーソドックスなものばかりでしたが、今はひと通りさまざまな色がそろったので、こちらも、あえて大きめのものやおもしろい形のものを選ぶようにしています。フレームが八角形で、シックな色のレンズが入ったのものや、赤茶のかなり大きなフレームで、耳にかける部分がクジャクの柄になっているもの……etc.薄紫のフレームに薄い青緑のレンズという、個性的な色合わせを考えてオーダーしたものもあります」
フレームだけではなく、レンズの色にもこだわりがあるそう。
「サングラスのレンズの色って、かけると世の中がハッピーに見えるものもあれば、逆にくすんで見えるものもあるんです。レンズの選び方も大切ですね」
自分の好きなものを大切にして、人生を前向きに生きる中村さんのすてきなデイリー・スタイルを、最新刊の『
』(扶桑社刊)でもたっぷりと紹介しています。ぜひ、こちらもチェックをしてみてください。
※自身のライフスタイルを紹介している扶桑社ムック『セゾン・ド・エリコ』の人気連載をもとに大幅に加筆修正し、新規書下ろしを加えて構成しています。