人生100年時代の今、50歳は第2の人生の始まりです。

現在パリで生活しながら、雑誌やテレビ番組でも活躍されているフリーアナウンサーの中村江里子さんが、今年50歳を迎えられました。
そこで、年齢を重ねることに対する考え方や、自然と手放したことについて語ってもらいました。さらに自分らしく、輝いていく人生のヒントがきっと見つかります。

パリで過ごして気づいた年齢を重ねる魅力

中村江里子さん
50歳を迎えた中村江里子さん
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●女性の魅力は若さじゃない。紡いだ時間、重ねた経験の数だけ豊かで魅力的になれる

年齢を重ねることを恐れる女性も多いなか、中村さんはそうではなかったといいます。

「若いときに見ていた40代後半から50代の女性がすごく生き生きしていたこともあって、もともと私は20代から50代にかけて女性はどんどんよくなっていくものと思っていました。そして、夫になるバルトさんに出会った際、『あなたは絶対に年を重ねるごとに美しくなっていく人だ』と言われ、私自身もそうなりたいと願い続けてきました」

フランスで過ごすなかで、よりその思いを実感した中村さん。

「パリにだって当然、若い女性が大好きな男性はいます。私の知人にも『僕は30歳以下の女性じゃないと無理』と、離婚した50代後半の男性もいるくらいですから。けれども、ありきたりの言い方ですが、女性も年齢とともに熟成されたワインのようにまろやかに美しく、味わい深くなっていくというのが多くのフランス人に共通する意識だろうと思います」

パリでは、年配の仲睦まじいご夫婦をよく見かけるそう。

「たとえば80歳くらいのカップルで、おばあちゃまは赤い低めのパンプスに赤い口紅。二人とも素敵な帽子をかぶってカフェで手をつないでいたりするのは本当にすてきだなと思います。年齢で区切って若いほうがいいとか、年をとったらこうでなくてはというのではなく、相手をいつまでも大切にしているところがすばらしいです」

●50歳になって考える“これから”のこと

50歳を迎え、これからの人生をどのように考えているのでしょうか?

「10年後は次女が選挙権を持つ年齢に。それに向けて、私も少し勉強を始めてみようかなと思っています。20代のころ、私はテルミーという温熱療法にお世話になっていたことがあるのですが、それをしてくださっていたのが80代の女性でした。仕事にとまでは考えていませんが、周りの人の力になれるようなことができたらいいなと思います」

とくに、心に傷をもつ子どもへの接し方について考えているという中村さん。

「子育てを通じて、世の中には愛に飢えているお子さんが多いと感じます。心に傷口をもつ子どもたちにどのように接したらよいのか。そうしたところからなにかできるのではないか、と思いを巡らせている今日このごろ。やりたいことはあっても、まだまだ行動に移せてはいませんが、焦らずに次の10年の準備をしていきたいと思います」

続いて、50歳になって自然と手放したことを伺いました。