ロングヘアのアレンジで便利なひとつ結び。家事や仕事、ちょっとしたお出かけの際に便利なのですが、とりあえずで結ぶとボサッとなったり、アホ毛や落ちた毛で疲れた印象になることも…。
そこで、女性の髪問題に詳しいヘアライター佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター八木花子(八木ちゃん)さんに、不器用さんでも簡単にできるひとつ結びの方法と、おしゃれにきれいに仕上がるコツを教えてもらいました。
ポニーテール、ハーフアップ、お団子。今さら聞けないひとつ結びの正解
すべての画像を見る(全15枚) さとゆみ:今日は、ロングのみなさんの定番アレンジ、シンプルひとつ結び、ハーフアップ、おだんごのつくり方をやっていきます!
八木ちゃん:ちょっとしたおでかけのときに、髪をまとめる人は多いと思うのですが、ほんの少しコツを意識するだけで、おしゃれに見えるので、そこを解説しますね。
●大人のシンプルひとつ結びは高さがポイント!
さとゆみ:まずはシンプルなひとつ結びから。
八木ちゃん:シンプルなひとつ結びでポイントになるのは、高さです。高校生がするような、高い位置のポニーテールはちょっと若づくりに見えてしまいますし、かといって、あまり低い位置だと、それはそれで老けてしまいます。
さとゆみ:ちょうどいいのは?
八木ちゃん:あごと耳のつけねを結んだ“ゴールデンポイント”よりも、ちょっと下くらいの位置で結ぶのがバランスいいと思います。
八木ちゃん:あと、髪を結ぶ前に、軽く全体を巻いておくと髪が結びやすくなりますし、毛先も華やかなイメージになります。
<ポイント:ゴム隠しワザでおしゃれ度アップ>
さとゆみ:100円ショップで売ってるような黒ゴムは、ちょっと味気ない感じですよね。
八木ちゃん:そういうときは、毛束を少しとって、ゴムを隠すように巻きつけるといいですよ。
八木ちゃん:最後に、ピンで毛先をとめれば、やりすぎではないけれどおしゃれな感じが出ます。
さとゆみ:ゴム隠し以外のポイントは?
八木ちゃん:トップを少し引き出すとこなれた感じになるので、結んだ部分を指で押さえて、後頭部とトップの髪を指でつまみ出すようにして、高さを出しましょう。
八木ちゃん:それから、えり足や顔周りに、意図しない毛が落ちると老けて見えてしまうので、たとえば切れ毛やアホ毛が気になる人は先にワックスをつけてから結んだり、最後にキープスプレーをかけたりするのがいいでしょう。
●ハーフアップは「くるりんぱ」で
さとゆみ:次はハーフアップいきましょう。
八木ちゃん:ハーフアップはいろんなつくり方があるのですが、いちばん簡単なのは、「くるりんぱ」かなと思います。このやり方だと、ピンを使う必要がないので、途中で髪が落ちてくるといった心配もありません。
さとゆみ:ゴムで結んで、その間に毛束を通す方法ですよね。
(1) 耳上の髪を1つにまとめて結ぶ
八木ちゃん:まず、耳上の髪をゴムで結びます。このとき、ギチギチにかたく結んでしまうとくるりんぱしにくいので、あまりきつくなりすぎないように注意しましょう。
(2) 結んだ毛束を“くるりんぱ”する
八木ちゃん:次に、結んだ毛束を下からひっくり返すようにして、ゴムの上部分に通します。
さとゆみ:くるりんぱって、ねじれができるから、それがおしゃれに見えるんですよね。
(3) トップの髪を引き出してバランスよく
八木ちゃん:あとは、ひとつ結びのときと同じように、トップの髪を引き出すようにして高さを出すとバランスよくなります。
●お団子は、アホ毛をシャットアウトして
さとゆみ:最後はお団子です。ロングヘアのお団子って、くずれやすい気がするんですが……。
八木ちゃん:最初に巻いておくことと、全体にワックスをなじませておくことがポイントです。髪を巻いておくと、直毛のときよりも、ひっかかりがでやすくなって、お団子がつくりやすいんですよ。
(1) 高い位置でお団子の土台をつくる
八木ちゃん:お団子にするときは、まず土台になる部分をつくります。高い位置で髪をまとめたら、毛束を折り込むようにしてゴムで結びます。
さとゆみ:土台の高さはこのくらい。あごと耳のつけねを結ぶ高い位置でまとめるとバランスがいいですよね。
(2) 土台に毛束を巻きつける
八木ちゃん:次に、その土台に毛束を巻きつけるようにして毛先をピンで止めます。ピン1本でもとまりますが、くずれてくるのが心配な人は、2~3本使ってもいいでしょう。
八木ちゃん:ピンをさすときのコツは、地肌に近い部分にさすこと。土台の中央に向かってさしこむと、くずれません。
(3) 衿足に落ちる髪もピンで留めてすっきりと
さとゆみ:衿足の処理も大事ですよね。
八木ちゃん:もし落ちてくる毛があったら、ピンを下から上に向かってさすようにして、隠しましょう。
さとゆみ:ほんの少しの手間でこなれ度が変わるので、ぜひ、試してみてください。