家にいる時間が長い今、毎日の家事はとことんラクしたい。そのための工夫を日々模索している人も多いのでは?
収納コンサルタントの本多さおりさんが自宅で実践しているのが、家じゅうを動き回らずに家事がすませられる工夫の数々。流れるように家事がはかどる部屋のつくり方を教えてもらいました。
狭い家でも家事がスイスイ。動きに合わせた配置で家事の手を止めない
今年の2月に中古マンションをリノベーションしたという本多さん。その際に優先したのが、家事がしやすい間取りと仕組みをつくることでした。
●毎日の洗濯は最小限のアクションですむ配置に
すべての画像を見る(全9枚)衣類を取り出したら…
ハンガーにかけます。洗濯機横につけたバーにどんどんつるしていきます。
「全部かけ終わったら、まとめて抱えて一直線にベランダへ」
乾燥機にかけたタオルはすぐそばの棚にたたんでしまうだけ。しまう場所もすぐそばに!
●ベランダ前にバーをつけて一時置きや部屋干しに活用
ベランダから取り込んだ洗濯物を次々にかけて、最後に衣類をまとめて収納場所に持って行きます。
「ベランダとの往復回数が圧倒的に減りました。雨の日の部屋干しにも便利です」
まとめて運べるからラク!
●散らかりがちな上着類は玄関脇にかけて部屋に持ち込まない
玄関脇にコート類をかけられるようにし、ソファなどに放置されるのを防止。
「外でしか使わないものは部屋まで持ち込みません。壁つけのフックでもいいので玄関近くに上着をかけられるようにすると部屋がすっきりします」
●冷蔵庫横の棚に食材を置く場所をつくり一気に収納
「買い物から帰ったらエコバッグから食材を出して冷蔵庫横の作業台に全部並べます」
チルド室、野菜室と場所ごとに食材をまとめて手早く収納。乾物など常温保存の食材は引き出しに。
ストック食材は立てて収納すれば在庫が一目瞭然。
●ストレスフリーな部屋をつくるにはものを減らすことも大切!
空間の使い方や配置の工夫のほかに、ものを減らすことも大切だという本多さん。
「ものが捨てられない人は、トランクルームを借りて預けるのも手。ものが減ってすっきりした部屋の快適さを体験すると、片づけのモチベーションが上がり、『じつは不要だった』と気づくきっかけにも」
毎日の家事がスムーズにこなせるようになれば、時間にも気持ちにもゆとりが持てます。そうして生まれたおうち時間を心地よく過ごすこと。暮らし上手な人のアイデアを参考に、ぜひ実践してみてください。