おうち時間が増えたことで、ストレス解消用に買ったものや不安になって買いだめたストック類が増え、しまう場所がない…というお悩みが読者から寄せられています。ESSE読者のアンケートで見えてきた困りものグッズの収納方法を、整理収納アドバイザーの中山真由美さんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)あふれたものには優先順位をつけて、処分しながら先々まで使える収納に
「コロナ禍の不安から消耗品を買いだめしたり、家時間を楽しむためのグッズを買ったりした人が増えています」
と中山さん。結果、収納しきれないものが家のあちこちであふれることに。
「急にものが増えたからといって、すぐに収納グッズを増やすのはおすすめできません、まずは収納場所を確保するために、使用頻度の低いものから手放すことを考えましょう。また収納グッズを新調する場合は使い回しのできるものに。まだこの先どういう生活になるのか、わからない状況は続きます。柔軟に対応できる収納にしておくことが大事です」
【増えてしまった困りもの1】健康グッズ
「ジムに行けなくなった夫がダンベルを購入。今は使っていますが飽きたらどうするんだ? と思っています」(Y.Sさん・神奈川県・47歳)
「部屋が狭くてヨガマットの置き場所に困っています」(Y.Mさん・千葉県・44歳)
など、運動不足解消のために健康グッズを買った人が多数!
「せっかく買ったので、リビングに置いてどんどん使いましょう。しまい込むと使わなくなります。ただし、たとえばヨガマットのケースなど、なくしてしまいそうな付属品はクローゼットや納戸にまとめてしまい、リビングに置くのは必要なものだけに。収納グッズを増やすなら、汎用性の高いものを選びましょう」
中山さんオススメの収納グッズは、無印良品の「ポリエスエル綿麻混・ソフトボックス・フタ式・L」。
「健康グッズは形がまちまちで、収まりにくいのが難点、無印良品のソフトボックスなどやわらかい材質の収納グッズが適しています」
【増えてしまった困りもの2】子どものオモチャ
「ゲーム機を購入。どこにどう置いたらいいのか悩んでいます」(A.Wさん・東京都・32歳)
「ジャングルジムを和室に置いていますが場所を取ります。子どもが楽しそうに遊んでいるから仕方ない(汗)」(T.Sさん・茨城県・30歳)
など、おこもり中のアイテムとしてオモチャも増えがち。
「よく遊ぶ1軍のオモチャだけをリビングに置き、2軍は子ども部屋で待機。キャスターつきの収納ケースに入れておくと、掃除もしやすくおすすめです」
と中山さん。
「ゲーム機は、TV台に入っている昔観ていたDVDなどを処分して収納スペースを確保しましょう」
細かいオモチャ収納におすすめなのが、イケアの「ロースフルト」。
「カゴが3つついたワゴンです。1段目はお絵描き道具、2段目は粘土、3段目は折り紙など分類可能。キャスターつきで移動もラク」
ジャングルジムなどの大物オモチャも、工夫次第ですっきり見せられるそう。
「大物を置く場合は、床の敷物を外して。床面を見せることで、圧迫感を軽減します」
増えてしまった困りもの3 食品ストック
「小麦粉25kgを購入。小分けしていないものがド~ンと届きました(汗)」(T.Rさん・宮城県・36歳)
「水やレトルト食品の買いだめ。段ボールに入れたままキッチンのカウンター下に隠しています」(K.Iさん・神奈川県・30歳)
など、防災意識への高まりから、ついつい食品ストックを増やしてしまうことに。
「増えすぎると困る食品ストックは、全体量が見えるように! 粉ものは、開封したら密閉容器に入れて、直射日光の当たらない場所に。レトルト食品は箱に入れれば出しっぱなしでもOK。入る分だけにして、消費してから補充を」
カップ麺などの見た目が派手なものは、箱に入れると見た目がいいです。
「しまい込むと忘れてしまうので、家にある箱などに入れてダイニング近くに。箱に入るだけと決めて、あふれないように気をつけて」
また、水など重いものは床に直置きすると掃除の邪魔になるので、キャスターつきの収納グッズを使うといいそう。
「箱から出して台車にのせるか、キャスターつきのケースに入れて移動できるようにしましょう」
ESSE11月号の「心地よく暮らせる部屋づくり」特集では、ほかにもキッチン家電や趣味グッズ、マスクなどの衛生用品のしまい方のほか、新しい生活にフィットした達人の暮らし方も紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。