年を重ねるにつれ気になる髪のボリュームダウン。髪に元気がないと寂しげな印象にも見えてしまいます。
「大人の見た目年齢はヘアスタイルで決まります!」と声を合わせ断言するのは、4万人以上の女性が髪型で変わる姿を見てきたヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、多くの大人女性を変身させてきた人気ヘアサロンMINXのトップデザイナー・八木花子(八木ちゃん)さん。
ヘアスタイルが見た目年齢を左右する理由や、大人女性が知っておきたいボリュームアップ法について、ヘアのプロ2人が50代の読者をモデルにわかりやすく解説。テクニックいらずで今すぐまねできる方法を伝授します!
トップのボリュームで、見た目年齢が5歳は若返る
さとゆみ:トップのボリューム問題! これは、語りたかった!
八木ちゃん:ゆみさん、今回ずいぶん、力が入ってますね。
さとゆみ:うん。これ、いちばん簡単に若々しく見える方法だと思うから、みんなに知って欲しいテクなんだもん。
八木ちゃん:そうですね。大人女性の見た目年齢って、トップのボリューム感で左右されると思います。
●分け目をつけると、地肌が目立ってしまう
さとゆみ:最大のポイントは、分け目なんです!!
八木ちゃん:分け目をしっかりとってしまうと、その部分の地肌がどうしても目立ってしまって、寂しい印象になっちゃうんですよね。
●モデルはみんな、分け目をつけていない!
さとゆみ:ファッション誌などを見ていただくと一目瞭然なのだけど、30代以降のモデルさんて、絶対に髪に分け目をつけないよね。
八木ちゃん:そのとおりです! 私たちもヘアメイクをするときは、必ず分け目をぼかします。
さとゆみ:これは、みなさん、知っておいてほしい!!
さとゆみ:分け目のぼかしかたは、指でジグサグにするのもいいし、根元を立ち上げてボリュームを出して、分け目を隠すのも手です。
●温風と冷風を使ってボリュームキープ→スプレーで形状記憶
八木ちゃん:一番簡単なのは、根元をドライヤーで立ち上げる方法ですね。分け目をまたぐように髪の根元を持ち上げて、その根元部分にドライヤーの温風を10秒。そのあと、冷風を10秒あててキープします。
さとゆみ:髪はタンパク質なので、熱を与えると形が変わり、冷ますと形が固定される性質があります。この性質を使って、根元の立ち上がりを髪に記憶させるわけですね!
八木ちゃん:仕上げに、その立ち上がりをスプレーでキープすれば、なおGOODです。
さとゆみ:ボリュームが出るだけじゃなくて、分け目って、毎日同じ場所で分けていると、その部分の地肌にばかり負担がかかるんですよね。
八木ちゃん:そうなんです。ですから、地肌をいたわる意味でも、普段から分け目をぼかすクセをつけてもらえるといいと思います。
さとゆみ:ぜひ、トライしてみてください!
<撮影・取材・文/佐藤友美>