テレビや雑誌などで、シンプルに暮らすためのアイデアを紹介する整えアドバイザー・阪口ゆうこさん。発想をほんの少し変えることで、暮らしが劇的にラクになる方法をさまざまなメディアで日々発信しています。今回は阪口さんが、まさに今の季節におすすめしたいという夏の大掃除について教えてもらいました。

夏こそ水回りの大掃除がおすすめ

水回りの大掃除
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2017年ももう半ばをすでに過ぎて、あと4か月しか残ってないやん!ああ、あせる、あせる、あせる~! またあの忙しい年末が来る~!! 年始に向けて多くのこまごました準備と、なんてたって年末は大掃除がひかえてる!年末よ来るな! われに永遠の夏を与えたまえ!! そう思っている方も少なくないのでは。

でもね、別に大掃除は、年末に必ずやらなきゃいけないことではないんです。ただでさえ忙しい年末。わざわざこのタイミングに、すべての場所の大掃除をする必要はありません。わが家では、夏にも大掃除をして冬の負担を軽くしています。夏場、とくにおすすめなのは浴室の掃除。夏に徹底的に掃除しておけば、冬場は通常の掃除だけでも十分しのげますよ。

ケルヒャージャパンの「夏掃除」に関する調査報告では、こんなデータがありました。

●夏、お子さまに最も手伝って欲しい掃除場所はどこですか?
掃除場所

(※子どもをもつ30~40代の女性500名が対象/ケルヒャー『夏掃除』アンケート調査)

「夏、お子さまに最も手伝って欲しい掃除場所はどこですか?」という設問に対して、ダントツ1位が浴室掃除。やっぱりみなさん、水回りの掃除は暑い季節の方が関心があるようです。おまけに夏休みでお子さんも家にいる時期、巻き込むならベストなタイミングといえるでしょう。楽しくできて、家族も巻き込むような、冬とひと味もふた味も違った夏の大掃除をお教えします!!

浴室の夏掃除は子どもにも手伝いやすいやり方で

(1)浴槽でまるまる漂白除菌
漂白除菌

浴室のオケやイス、取り外せる棚、換気扇(これは仕様を要確認。取り外しや漂白ができない場合もあります)までもすべて湯をはった浴槽に放り込んで、漂白剤を入れ、一斉掃除!ひとつひとつスポンジでゴシゴシ洗って…なんて、手間と時間を想像しただけでサブイボ。浸けおきしている間に、浴槽自体もまるっと漂白除菌できるので、これはかなりおすすめです!

(2)漂白中に壁や床を掃除
壁や床を掃除

普段、浴室の床に置いているイスやオケ、棚も取り外して、全部浴槽インしている間に、床や壁を掃除! なんの障害もない空間は、このうえなく豪快に磨けます。コツなんて、なんもいりません。複雑な手順なしなら、子どもにもまかせやすいですよね。

(3)水で一気に洗い流す
水で一気に洗い流す

掃除が終われば、水でこれまた豪快に洗い流す! 夏だから冷水だって怖くないどころか、むしろウェルカムの域! 冬だとなかなかこうはいきません。夏なら冷水が体にかかるのも気にならないので、汚れを飛ばすイメージで勢いよく水が使えて早い、早い!

(4)カビ予防の燻煙剤を使ってフィニッシュ
燻煙剤

夏場はカビの頻発期。浴室全体を丸洗いする勢いで豪快に洗ったら、カビ予防の燻煙剤を使って、汚れをリセット。これが締めです。すべて完了したら、これもやっぱり夏だからこそ効力を発揮する、窓全開の換気で新しい風を迎え入れましょう!浴室は体を清める場所。ここがきれいだと、気分よく毎日を過ごせます。

これがもし冬だったら、掃除あとに、冷水や冷気で痛くなった手をなでていましたが、夏ならなんの問題もありません。みなさんも、「どうせ年末にやるから…」と先のばしにせず、夏の大掃除はいかがですか? 今なら、夏休みの子どもの手も借りられる!…かもしれません。

※塩素系漂白剤やカビ取り剤などの塩素系の洗剤は、クエン酸などの酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に同時に使用しないでください。塩素系の洗剤を使用する場合にはゴム手袋をして、必ず換気を行ってください。

【阪口ゆうこさん】 整えアドバイザー。夫、小学生の長男、長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。著書に『家族がいちばん。だからきちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ』(日本文芸社刊)がある。月間200万PVのブログ「HOME by REFRESHERS」を更新中。