暮らしに欠かせないモバイルバッテリーですが、扱い方を誤ると、思わぬトラブルにつながることも。ESSEonlineの便利グッズ担当・もちづきが日用品のモヤモヤの解消法を調べるこのコーナー。今回は、モバイルバッテリーの製造販売を手がける株式会社電響社に、やってしまいがちな「NG行動」と「危険サイン」について伺いました。
すべての画像を見る(全4枚)モバイルバッテリーはなぜ発火する?
近年、ニュースでも取り上げられることの多い、モバイルバッテリーの発火トラブル。
株式会社電響社・企画開発部の塚本博之さんによると、「発火事故は、電池内部の損傷が引き金となることが多い」といいます。
「一般的なモバイルバッテリーに使われているのは、スマートフォンやノートパソコンと同じ『リチウムイオン電池』です。リチウムイオン電池は、プラス極とマイナス極の間に『セパレーター』というごく薄い膜があります。この膜が損傷すると、内部でショート(短絡)が起きやすくなります」(塚本さん、以下同)
セパレーターの損傷が引き起こされる原因は、以下のとおり。
・経年劣化や製造時の不具合
・落下などの衝撃や強い圧迫
・高温下での放置
「モバイルバッテリーのNG行動」4つ
モバイルバッテリーは毎日のように使うものだからこそ、取り扱いに気を配りたいところ。塚本さんに、ついやってしまいがちな「NG行動」を4つ教えてもらいました。
●1:「熱がこもる場所」での使用・保管
充電中のバッテリーはそれ自体が熱をもつため、放熱しやすい環境で行うことが大切です。
「布団やクッションの上など熱がこもる場所や、直射日光が当たる窓際、真夏の車内など高温になる環境での充電や放置は避けましょう」
●2:ケースがゆがむほどの強い圧迫
ズボンの後ろポケットに入れたままイスに座る行為などは、強い負荷がかかりモバイルバッテリー内部を傷つける原因に。
「外装ケースがゆがむほどの強い圧迫は、内部のショートを誘発するため危険です」
持ち運ぶ際は重みや圧力がかからないように意識しましょう。
●3:就寝中や留守中の「充電しっぱなし」
寝ている間や外出時に充電器へ挿しっぱなしにするのも注意が必要です。
「万が一、製品に劣化や不良があった場合、就寝中や外出中だと『におい』や『発熱』といった初期の異変に気づけません。充電はできるだけ人の目が届く時間・場所で行うのが安心です」
●4:落としたモバイルバッテリーを使い続ける
床や道路に落とした際、外側が割れていないからとそのまま使い続けるのもNG。
「外見が無傷でも、内部で損傷が生じていることがあります。落とした直後は平気でも、時間が経ってから充電中に突然発火する事例も。強い衝撃を与えてしまったものは、使用を控えるのが安心です」

