「平屋」住宅はワンフロアで暮らしやすい反面、家の中心が暗くなりやすい悩みを抱えがち。築3年の平屋に住む日刊住まいライターは、明かり取りのために3つのFIX窓を採用したそう。メリットを感じている一方で、住んでみて初めて気づいた「意外なデメリット」もあったといいます。詳しくレポートします。

北側の洗面所を明るく照らすFIX窓
北側の洗面所を明るく照らすFIX窓
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平屋の「暗い」を解消した、わが家の3つのFIX窓

北側・玄関横・中廊下のFIX窓の位置を示した平屋の間取り

わが家は築3年、31坪の平屋に夫婦と子ども3人(4歳、3歳、1歳)で暮らしています。家の奥行きを浅めにしたことで、居室はすべて南側に面しており、明るさは十分です。

しかし、問題は居室以外の玄関や洗面所など、壁面が少なく大きな開口をとりにくい場所でした。

そこで採用したのが、採光専用として配置した3つの「FIX(フィックス)窓」。

FIX窓とは、開閉機能がなく、採光や眺望を目的として枠にガラスを完全に固定した窓のことです。開閉できる窓に比べて隙間風が入りにくく、断熱性と気密性が高い特徴があります。

●1:北側でも明るい、洗面所の高窓

洗面台の上から天井まである高窓

北側に位置する洗面所には、鏡の上に天井まで続く高窓を採用。洗面所はドアで囲まれた空間で窓からの換気は必要性が低いと考え、採光にはFIX窓を選択。

「北側=暗い」というイメージがありましたが、晴れた日にはやわらかい光が一日じゅう入り、安定した明るさを保てます。朝は電気を消し忘れたかと思うほど明るく、洗面台での身じたくも快適です。

結果的に、断熱性を保ちながら明るさを確保できました。

●2:玄関を明るく見せる南側の明かり取り

玄関横のくもりガラスのFIX窓

玄関横に採用したのは、ドアと一体になったくもりガラスのFIX窓。

わが家の玄関は道路に面しているため、大きな透明窓をつけると外から室内が見えやすくなってしまいます。

そこで、防犯性とプライバシーを優先し、くもりガラスを選びました。この窓のおかげで、昼間は照明をつける必要がなく、来客も明るく迎えられます。隣にあるリビングからの明かりだけでは、玄関ホールの雰囲気が大きく違ったと思います。

●3:中廊下を救った「室内窓」という発想

脱衣室の明かりを中廊下まで届ける内窓

もっとも効果を感じているのが、脱衣室と中廊下の間に設置した室内窓です。わが家の廊下は外壁に接していない中廊下。そのため、隣の脱衣室に差し込む光が取り込めるように高い位置に窓を設置しました。

廊下の南側に配置したトイレとウォークインクローゼットには窓がありません。ただしそれぞれ換気扇があるため、廊下で換気をする必要はなく、採光だけを目的としてFIX窓を採用しました。脱衣室は北側ですが、窓からやわらかい光が一日じゅう入ります。廊下自体に外窓がなくても昼間はほんのり明るく、閉塞感がかなり軽減されたと思います。