「片づけ上手は貯め上手である」。これまで数えきれないほどの収納達人のお宅をお邪魔して、ESSE編集部が出した結論がコレです。片づけができる人は、余計な時間を使うことなく、ものの管理や「必要なもの・不要なもの」の判断基準がしっかりできている人。整理収納アドバイザーの井上リエさんも、そんなひとりです。今回ESSE編集部では、年間150万円貯めているという井上さんのキッチン&ダイニングの収納を取材。お金が貯まる工夫を見つけてきました。

夕食時間を早めることで、買うおやつを最小限に
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お金が貯まるキッチン&ダイニング収納のコツ

食品や調理道具、食器は、定位置を決めたり、ラベリングしたりしている井上さん。手元にあるものが把握しやすいと、ムダ買いも簡単に減らせます。また、手際よく家事がこなせるので、浮いた時間を仕事に回せるなど、メリットがたくさん!

●よく使うアイテムを厳選して並べ、調理時間を短縮

よく使うアイテムを厳選して並べ、調理時間を短縮

シンク上の棚には、ボウルやラップ、まな板など毎日使うものだけをゆったりと配置。「道具を出し入れしやすくし、調理に手間取らないよう、意識しています。時間の節約につながり、仕事が以前よりこなせるように」。下段の盆ザルは、食器の水きりに使っています。

●キッチンツールは使用頻度順に並べ、作業効率をアップ

キッチンツールは使用頻度順に並べ、作業効率をアップ

引き出しを、後から購入したプラスチックのケースで前後に仕切り、手前からよく使うものを収納するように改善。効率よく出し入れできるので、調理やあと片づけに手間取りません。柄の部分を右側にそろえておけば、つかみやすくなって、台所仕事がさらにスピーディーになります。

●ものの場所を明確にすれば家族が手伝いやすく、仕事時間を確保できる

ものの場所を明確にすれば家族が手伝いやすく、仕事時間を確保できる

食器やカトラリーは、出し入れしやすいオープン棚に収納しています。ここなら、ダイニングテーブルにいる家族も手伝いやすい!

ものの位置をラベルで示し

ものの定位置をラベルで示し、夫や子どもも元に戻せる工夫をしています。「食後のあと片づけがラク。キッチンに立つ時間をササッときり上げて、自分の時間がもてるようになりました」。

●夕食時間を早めることで、買うおやつを最小限に

おやつ代は月約1000円
おやつ代は月約1000円

おやつ類はカゴの中にひとまとめに。「わが家は、ご飯をおいしく食べたいので、3時のおやつはなしに。代わりに、夕食を5時半にしています」。夕食時間を早めた結果、おやつは10時の1回だけになったので、おやつ代が半減し、月約1000円に。食費の節約につながっています。

余計な買いすぎを防ぐためにしていること

日々のちょっとした買いすぎは、積もり積もれば、結果的に家計を圧迫するもの。また食材を余らせてムダにするのを防ぐという意味でも、適正量を買うことが大事です。買いすぎを防ぐ工夫を井上さんに伺いました。

●食材の住所があるから迷子にならず、ムダ買い防止

食材の住所

冷蔵庫は棚ごとに入れるものを決めて、さらに冷蔵庫にラベリングし、食材の定位置を明確にしています。また、常備菜の保存容器には、つくった日付を書いたマステをはり、食べ忘れを防ぐ工夫も。

食材の住所

場所が決まっていると見つけやすく、食べたいときにさっと出せます。迷子になって、うっかり腐らせて処分…ということがありません。

●食品ストックはラベリングの工夫で、使いきって、買いすぎない

ラベリング

食品ストックは、入れるものをマスキングテープに書き出し、ケースにはって在庫管理を徹底。賞味期限内に使いきり、たりない分だけ買いたしています。「ストックするものはだいたい決まっているので、ラベルをつくり替える手間もありません」。

ラベリング

すぐにラべリングできるよう、マスキングテープとペンをセットに。収納扉の裏にぶら下げています。

ラベルテクその1:【なくなったもの】の管理

なくなったもの

使いきった食品は、収納ケースからラベルをはがして扉裏へ。「ここを見れば、買うものが一目瞭然。店で『なかったかも』と迷ったり、余分に買ったりすることがありません」。

ラベルテクその2:【開封したもの】の管理

開封したもの

食品は開封・未開封に分けて収納。開封したものは早めに使いきって廃棄ロスを防ぎ、いつまでも未開封のものは“必要ない”と考え、今後は買わないようにします。

ラベルテクその3:【使用頻度の低いもの】の管理

使用頻度の低いもの

バジル、パプリカパウダー、山椒など使用頻度が低い調味料こそ、ラベルで所在を明確に。意識的に料理に使い、劣化する前に使いきるようにしています。

●クーポンはボードにはって共有し、おトクを逃さない

クーポン
買い物が100円引きに

スーパーのクーポンや映画の割引券は、財布に入れず、テーブル前の壁面ボードに。「食事のたびに目に入るので、夫婦で使い忘れを防げます。きっちり使って、家計の助けにしています」。

●シンク下にレシピノートを置き、メニューを見てから買い物へ

レシピノート

かつては料理が苦手で、以前はよく食材を使いきれずに腐らせていたという井上さん。そこで、手軽につくれる料理をノートにまとめるようにしたところ、大幅にロスを完全できました。

シンク下

ノートがあるのは、こちらのシンク下。買い物前に必ずチェックするようにしています。

食費をセーブ
食費が月約1万円ダウン!

ピッタリの分量を買って、ロスを出さないようにし、食費をセーブすることに成功。この習慣を始める前と比べて、食費が月約1万円程度節約できるようになりました。