大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが今イチオシの作品を紹介。ここでは、空気を読みすぎてしまう時代に疲れた心を癒やす漫画、『凪のお暇』について語ります。

THEA LFEE高見沢さん
THE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんがイチオシ漫画を紹介!

空気を読むのをやめた「人生リセット」物語

凪のお暇』コナリミサト/著 秋田書店刊 全12巻

節約が趣味の28歳OL・大島 凪(なぎ)は、ある日、場の空気を読みすぎて過呼吸で倒れてしまう。心機一転、仕事も恋もすべて捨て、郊外のアパートで、質素でストレスのない生活を始めるのだが…。

凪のお暇

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今月の推しコミック『凪のお暇』は空気を読みすぎる時代に疲れてしまった人の心を、そっとほどいてくれる作品でした。

主人公の凪は、他人に合わせ嫌われないように生き続けた結果、心が限界を迎えてしまいます。そこで仕事も恋も手放し“お暇”に入るのですが、その時間がとてもいい。派手な成功や劇的な成長ではなく、古いアパートで節約しながら、自分の呼吸を少しずつ取り戻していく姿が妙にリアルなのです。

自分にも似たような時代があったことを思い出しました。 さらに、登場人物たちは皆どこか不器用で、人との距離感に悩みながら生きています。だからか笑える場面も多いのに、ときどき胸が痛くなります。

とくに「ちゃんとしていなければ」という現代人の息苦しさを、やわらかいユーモアで描いているところが秀逸だと思いました。 そしてなにより読後に残るのは「人って、急には変われない。でも、少しずつなら変われるかもしれない」という希望でした。