海外暮らしであえて家に“玄関”をつくったメリットを紹介します。教えてくれたのは、50代で旅暮らしをしているRitaさん。スペイン留学3年を経て、ジョージアに7か月、現在はタイを拠点に暮らしています。海外と日本の文化の違いについて、また、快適に暮らす工夫を伺いました。
すべての画像を見る(全6枚)海外の家には「玄関」がない
3か国に暮らして気づいたことは、どの国も、家の入口はとてもシンプルだということ。ドアをあけたら、すぐにリビング。“外と内を切り替える場所”がありません。
日本では、玄関は“ちゃんとしてる自分”を保つ場所でもある気がします。
「ただいま」と同時に玄関で靴をそろえ、スリッパに履き替える。宅配便の人が来たら、あわてて脱ぎっぱなしの靴を端に寄せて整える。雨の日は濡れた傘を気にしながら、外についた水滴を払って家に入ります。
靴を脱ぐことで、気持ちをきり替え、「外モード」から「家モード」にきり変わる。そんな場所です。
でも海外では、家の中と外の境界線がもっと曖昧に思えます。
玄関だけではありません。ベランダやテラスが生活空間につながっていて、暮らしが外に開かれている感覚もあります。
とくにスペインでは、夜遅くまで外でおしゃべりを楽しみ、タイでは屋台や市場が暮らしの延長線上にあります。日本人が「家の中」に求める安心感を、海外の人たちは街やテラスや人との距離感の中にもっているようにも思えます。

