日本に住んだことがあったり日本文化を愛するフランス人たちは、日本のものを「美しい」と感じて、日常の生活に取り入れているそう。フランス文化研究者でフランス人の夫と日本で暮らすペレ信子さん(50代)が、実際に見たフランス人が暮らしにどう取り入れているのか教えてくれました。お互いのスタイルを混ぜ合わせたすてきなインテリアや小物使いを紹介します。

和箪笥
フランス風インテリアに溶け込む和タンス
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フランス人に人気の「着物」の驚く使い方

着物

日本に住むフランス人たちは、あちこちで開かれる蚤(のみ)の市や古物市にしょっちゅう出かけています。もともとフランス人はアンティーク市には目がなく、若いときからすてきなもの、一点もの、安いものを求めて古物を探す人も多いのです。

そんな彼らに人気なのが「着物」。浴衣を寝起きにパジャマの上からはおるガウンとして着ている人もいます。

また、着るのではなく、飾る人もいます。写真はフランスに住む友人のリビングルームで、壁にかかるアンティークの打ちかけがポイントになっています。

ピンクが好きな彼女のインテリアにぴったりでとても気に入っているそうですが、着物専門の洗濯業者が見つからないのでこまめにホコリをはらい、大切にしているとのこと。家に遊びに来る友達みんなから「すてき!」と褒められるのだとうれしそうに語っていました。

日本に住む多くのフランス人が買っている「和タンス」

リビング

私がフランスから日本に戻ってきて、最初に招かれたフランス人の家の家具はなんとすべて和家具でした。

彼らはフランスから引っ越すときに廉価な家具は処分し、大切な家具はトランクルームに預け、日本で新たに家具をそろえようと来日したそう。

そうして買い物を始めたら、新しいものではなくアンティークの和家具を見てすっかり夢中になってしまったのだとか。

その後訪ねた日本在住のフランス人の家では、必ずと言っていいほど和家具が上手に使われていました。

じつはわが家もフランス的なインテリアに和家具を合わせるのにハマってしまい、リビングの一角にアンティークショップで買った桐の和タンスを置きました。桐のタンスですから布ものを入れるのにぴったりで、裁縫道具と布、クッションカバーなどを入れています。

そのうえ、買った当時は新しい家具を買うよりも安かったと記憶しています。しっかりとしたつくりで、今でもすっと動く引き出しに、昔の木の品質と職人の技に感激しています。