暖かくなり、冬布団もそろそろしまいどき。虫やカビの発生も防ぎ、長く快適に使うためにも、正しいしまい方を知っておくことが大切です。今回、西川株式会社の眠りのスペシャリスト、スリープマスターである本多優花さんに、冬布団の収納のコツと、しまう前にやっておきたい「ひと手間」について教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)冬布団をしまう「ベストタイミング」
室温が15℃を上回ったら寝具をきり替えるタイミングです。気温の変化を目安にしてみましょう。
●最低気温が15~20℃の場合
最低気温15~20℃は、厚手の掛け布団では暑さを感じ、寝汗をかきやすくなるラインです。暑さによって寝苦しさを感じるようになったら、合掛け布団や薄手のタオルケットなどへのきり替えを考えるタイミングです。
4月は急な冷え込みもあるため、段階的にきり替えることがコツです。
●最高気温が20~25℃の場合
最高気温20~25℃の時期になると、湿気が飛びやすくなり、収納前の乾燥に適した気象条件が整います。
布団は湿気が大敵なので、晴天が2~3日続く日がしまうのに適しています。雨の日や、雨の翌日にしまうと、布団の内部に湿気が残ったまま密閉されてしまい、カビやにおいの原因となりますので、避けるようにしましょう。
ダニ・カビを防ぐ「しまう前のお手入れ」のコツ
布団はしまう前にしっかりお手入れをしないと、ダニやカビが繁殖してしまうので要注意。
ここでは、布団の種類別にお手入れ方法を見ていきましょう。
●羽毛掛け布団
収納する前によく干して、充分に乾燥をさせることが重要です。布団の側生地(がわきじ)をいためないように、カバーをつけたまま風とおしのよい日陰で干します。
干す時間は午前10時ごろ~午後2時ごろまで、片面約1時間ずつ、合計2時間程度がおすすめです。
布団たたきを使う際は、強くたたいた方がホコリや汚れ、ダニの死骸が取り除けるのではないかと思われがち。でも、強くたたいてしまうと、中身の羽毛や繊維が傷んでしまい、保温力が落ちてしまう恐れも。表面をやさしくなでるようにして軽く払い落とすくらいがベストです。
また、事前に側生地がやぶれていないか、羽毛の片寄りが発生していないかどうかなど、丁寧にチェックするのがおすすめ。
布団全体のへたりややぶれを見つけた場合には、リフォームを検討してもよいかもしれません。側生地を新しくし、中身の羽毛を洗浄することで、ふっくら清潔に再生することができます。
●敷き布団
素材が羊毛や綿(わた)などの敷き布団は汗を吸い、体温で温まるため、最もダニが繁殖しやすいといわれています。そのため、天日干しで湿気を飛ばすことが重要。
時間帯は午前10時~午後2時頃の間、片面1~2時間程度ずつ、両面を干してしっかり乾かします。干したあとは、表面に浮き出たダニの死がいやフケなどのゴミを、掃除機でゆっくり吸い取りましょう。
●ウレタンマットレス
ウレタンは熱に弱く、天日干しをすると劣化してしまうので、直射日光の当たらない室内で、マットレスを立てかけて両面に風をとおします。
日常的なお手入れとしては、起床後、すぐにベッドメイキングや布団の上げ下ろしはせず、掛け布団をめくり、湿気を放出させることが大切。
晴れて乾燥した日には窓をあけ、室内の空気を入れ替えるとより効果的です。
敷きっぱなしにしていると、とくに裏面に湿気がこもってしまい、カビが発生しやすくなります。扇風機やサーキュレーターなどで風を当てて十分に乾燥させることでへたりを抑制することが可能です。
三つ折りで中身を出し入れできるタイプの商品の場合は、マットレスの上下をローテーションすることで、1か所にへたりが集中することを防げます。
●綿毛布
汗や汚れが付着しやすい綿毛布は、洗濯できる場合、表示を確認した上でこまめに洗濯することをおすすめします。洗う際に柔軟剤を使用すると、やわらかな肌ざわりに仕上がります。それ以外は品質表示に従って取り扱ってください。
使用していると、毛足が乱れたりして、ゴワゴワしてきたり、毛玉が発生することがあります。洋服用のブラシなどでやさしくブラッシングをしてあげると、毛足が整い、やわらかな風合いが長もちします。
●シルク、ウール、カシミヤ素材の毛布
シルクやウール、カシミヤ素材の毛布は、洗濯できるものとできないものがあります。洗濯表示を確認し、洗濯できる場合はおしゃれ着洗い用の中性洗剤を使い、高水位で洗ってください。それ以外は品質表示にしたがって取り扱います。
天然素材のため、濡れたり湿気を帯びたりすると、独特の素材臭がすることがありますが、よく干して乾かすことで、ニオイは徐々になくなります。
洋服用のブラシなどを用いてやさしくブラッシングをしてあげると毛足が整い、やわらかな風合いが長もちします。


