迷走するリビングインテリア
ゼロから部屋づくりをするって、ものすごく楽しいけど、けっこう大変です。京都の団地では、築45年の昭和っぽいしつらえに合わせて日本の古道具をそろえていました。木の本棚や、味のあるダイニングテーブルに学校で使われていたチェア。畳の部屋にはそれらがよく似合い、落ち着きのある雰囲気を醸し出しています。これと同じなら簡単だけど、せっかくならちょっと違った空間をつくってみたい…。
というわけで、最初に選んだのはイギリスのヴィンテージのテーブルでした。濃い木目の折り畳み式エクステンションテーブル。だけど使ってみると、安定感が悪くて結局はキッチンのカウンターとして使うことになりました。
その後、吉祥寺の「CINQ」で出合ったアルテックの小さなテーブルが主役に。白い天板はなにを置いても映えるし、小ぶりでかわいい。「オルネ ド フォイユ」で買った籐(とう)のチェアもよく似合っています。今はテーブルを窓辺に置いて、ごはんを食べたりPC作業をしたり。暮らしの中心になっています。
●古道具の棚も愛用
押入れの脇にちょっとした空間があり、おそらく床の間のような場所。ここはかなり悩んだけれど古道具を扱う「仁平古家具店」で12マスの棚を買ってすえました。上にはお香やお気に入りの香水を置き、フォーカルポイントに。意外と大容量で、日用品から洋服までたっぷり入る収納量も助かっています。
失敗したのはソファ。ソファ選びって本当に難しくて、いいものは高いし安いものはデザインがいまいち。あるとき京都の友人が泊まりにくることになり、くつろぐ場が欲しくて急いで安いものを買ってしまいました。だけどネットで買った手織りのモロッコラグが、安いソファをもいい感じに引き立ててくれて救われています。
この部屋に光が差すのは午前中だけ。だけど、朝の8時ごろ、カーテンを通してゆらゆらと揺らめく太陽の光が言葉にできないくらい美しく、「この木漏れ日を見るためだけに家賃を払ってもいいわ」と思えるぐらいだから、多少の迷走ぐらいよしとしましょう。
