買ったもの1:旅の必需品「携帯電話」

海外の家電売り場
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7年使った携帯は、反応も遅く、充電も不安定。それでも「まだ使える」と我慢していました。ですが、eSIMが使えない機種であることがわかり、旅を続けるには限界でした。

そこで、マドリードでスペイン人の友人が一緒に店舗を回ってくれ、価格を比較し、私の使い方に合うものを真剣に考えてくれました。海外での大きな買い物は、想像以上に心細いものです。言葉も契約も保証も、自分ひとりでは不安ばかり。でも、隣で「これなら大丈夫だよ」と言ってくれる人がいるだけで、こんなにも心強いのかと知りました。

もし日本で、同じように不安な顔をしている海外の人を見かけたら、今度は私が手を差し伸べてあげたい。そんな思いが積み重なる出来事でもありました。

買ったもの2:いろんな用途に使える「iPad」

パソコンの調子が悪くなり、持ち運びしやすい端末として購入。今では本の代わり、ノートの代わり、そして意外にも、書類への直筆サイン用として役立っています。

ときに携帯代わり、ときにパソコン代わり。紙を減らした分、1つの画面が何役も担ってくれ、とても重宝しています。

買ったもの3:寒さをしのぐための「ヒートテック」

海外のユニクロ

洋服もかなり思いきって整理しました。「各アイテムは3つまで」と自分のなかでルールを決め、スカートも上着も最小限に。寒がりなのに、冬物も随分処分しました。

そして迎えた、マドリードの冬。乾いた冷たい空気、朝の石畳はしんと冷えきり、室内も日本のようにどこもかしこも暖かいわけではありません。じわじわと体の芯が冷えていき、ついに観念して、ユニクロへ。ヒートテックの棚の前に立ったとき、なんとも言えない安堵感がありました。

迷わず“超”のつく暖かいタイプを2枚、買い物カゴへ。日本よりだいぶ高い値札でしたが、寒さは値段には代えられませんでした。着た瞬間、体全体がホッとしたのがわかり、無理をしていたのだと気がつきました。

減らすことはたしかに大事です。でも、たりないと認めることも同じくらい大事。「身軽さの見直し」の象徴にもなります。

「本当に必要なもの」を意識して暮らし続ける

スーツケースを持った女性の後ろ姿

住む場所が変われば、必要なものも変わります。今はスーツケース1つで不自由なく暮らせています。ものが少ないと、管理もラクで、選択も早い。工夫や知恵を使うことも増え、それも海外生活のおもしろさの1つと感じています。

ただ、日本に戻ったら…ポーチの財布で友人とランチに行くのは、少し気が引けるかもしれません。そのときは、また少しだけ「今どきのお財布」を探しに出かけてしまいそうです。

ものを減らしたことで、選ぶ楽しみが消えたわけではありません。ただ、「本当に必要か?」と一度立ち止まる癖がつきました。

スーツケース1つで暮らす4年目の今も、その問いをもち続けて暮らしていこうと思います。