同窓会での話題は孫自慢。子どもがいない私が感じること

川上麻衣子さんと子ども
20年ほど前、ロッタの2人の息子たちと
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さて、同じ還暦を迎えるにあたっては、子どもがいる人とそうでない人ではまた、大きく心境は違うものなのでしょう。

還暦年は、小学・中学・高校と、懐かしい同窓会もやたらと増えます。そこで話題になるのは、なんといっても孫の自慢話というのも還暦同窓会ならではのようです。

私を含め子どもをもたないチームは、「へぇー」とか「はぁー」とか感嘆するばかりですが、それが苦痛で同窓会を欠席するという友人もいます。

これは私の実感として、友人の子どもの成長を見て初めて年齢を意識するようなもので、子どもがいない生活をしていると正直20年前と今日との違いはあまりなかったりします。

「私もおばあちゃんになっちゃったのよ」とスマホの写真を披露する彼女たちの笑みには大きな自信と誇りを感じ、うらやましくなる瞬間です。

スウェーデンの友人ロッタは私より1歳下で、2人の息子がいます。あんなに小さかった赤ちゃんが、スウェーデンに行くたびに驚くほど成長し、2人とももうすぐ成人です。

2人の女性と赤ちゃん
ロッタの子どもが赤ちゃんの頃

スウェーデンでは、親に万が一のことがあった場合に備えて、あらかじめ子どもを託す人を決めておく考え方があるそうです。20年前、ロッタに長男が生まれた際、その大役を私が預かりました。だからこそ、今も特別な想いを感じています。

人生は人それぞれ。60歳で赤子に戻り、新たな目標を立てる

赤い服を着た川上麻衣子さん
還暦は赤い服でお祝い

3回目の成人式を迎えたわけですが、クローゼットから数少ない真っ赤な衣服を選んで着た私に「60歳で赤子に戻って、新たにがんばってください」とすてきな先輩からお祝いをいただきました。

人生は人それぞれ。その違いが形となって表れるのも還暦を経た頃からかもしれません。たくさんの家族に囲まれた賑やかな人生もあれば静かに自由を堪能する人生もあります。

還暦を境にもう一度自分の人生の目標を立てたいと思う赤子の私です。

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