フライパンがすぐにダメになってしまう人は、日常の何気ない使い方や収納方法が、知らず知らずのうちに寿命を縮めているかもしれません。ESSEonlineの便利グッズ担当・もちづきが日用品のモヤモヤの解消法を調べるこのコーナーでは、今回、フライパンを製造するパール金属に直撃!「フライパンを長く大切に使うためのコツ」を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全3枚)フライパンの寿命は「年数」では決まらない
フッ素樹脂加工のフライパンは「寿命は2〜3年」といった情報を目にすることもありますが、小柳隆章さんによると「年数だけで買い替え時期を判断するのは適切ではない」といいます。
「使い方によっては半年ほどでダメになってしまうケースもありますし、逆に5年、10年と長く使えることも。価格よりも重要なのは、日々の使い方です」(小柳さん、以下同)
また、フライパン本体の構造が寿命に影響することもあるのだとか。
「内面のフッ素樹脂加工がどれだけ強くても、本体のアルミ板が薄いと火の当たりが強くなりすぎてしまい、コーティングに負担がかかります。そのため、アルミ板にある程度厚みがあり、しっかりしたフッ素樹脂加工が施されているフライパンほど、結果的に長もちしやすい傾向があります」
寿命が近いフライパンに現れる3つのサイン
では、どのような状態になったら買い替えを検討すべきなのでしょうか。小柳さんにフライパンが発する「寿命のサイン」を教えてもらいました。
1つ目は、食材がこびりつくようになったとき。
「フライパンの表面のフッ素樹脂の塗膜がはがれていたり、洗浄が不十分で汚れが蓄積している可能性があります」
2つ目は、フライパンの底が外側に膨らんできたとき。
「フライパンはもともと、安定性を保つために、わずかに内側にへこんだ形状になっています。しかし、強すぎる火力で使い続けると金属が膨張し、底が反ってしまうことがあります。IHクッキングヒーターの場合、このような状態ではトッププレートの上でクルクル回転してしまう危険もあるため、早めの買い替えがおすすめです」
3つ目は、ハンドル周りの劣化です。
「とくにガス火の調理の際、強火調理が続くと、炎が側面を伝ってハンドルに達し、樹脂が溶けたり、木製部分が炭化したりすることがあります。また、つけ根のネジがゆるんだり、ガタついたりするのも注意が必要です。接合部のネジ止めは、つけおき洗いなどによってハンドル内部に水や食材が入り込んでネジが腐食していることが多く、基本的に締め直しはできません」
底の変形やハンドルの劣化は、やけどなどの事故につながる危険性があるため、これらのサインが見られたら無理に使い続けないことが大切です。

