英語にプールにプログラミング…。子どもの将来のために「いろいろな習い事をさせないと!」と不安になる人も多いかもしれません。しかし、多数の教育機関と連携しながら子どもの未来のサポートと研究を行っている「いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所」によると、発達によいとされる習い事をやみくもに行えばいいわけではないそう。子どもの習い事に対する親の心構えについて、詳しく教えてもらいました。

※ この記事は『自立した子どもになるための やらない子育て』(扶桑社刊)より一部を抜粋し、再編集しています。

習い事をする小学生
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その習い事、子どもが本当にやりたいこと?

「英語は乳幼児期から始めたほうがいい」「自然体験は脳の発達に役立つらしい」「運動能力が伸びるゴールデンエイジは…」。

世間で叫ばれているさまざまな子育て情報を目の当たりにすると、あれもこれも行わせるべきだと思ってしまうことでしょう。

また、「やらせてあげたいけれど、金銭的にも時間的にも余裕がない…」と、実現できない状況に申し訳なさを感じる場合もあるかもしれません。

もちろん、きっかけとして多様な経験に触れることはすばらしいですが、いちばん大事なことは、子どもがやりたいかどうか、子どもに合っているかどうかです。「習い事や経験そのもの」が目的化すると、習い事の数やその成果を求めがちになります。

また、子どもは「親に言われたことをやるのが当たり前」と思い込み、自分が楽しいかどうかよりも、「親の望むこと=自分のすべきこと」と勘違いするなど、じつはさまざまな弊害がひそんでいます。