大事なのは、子どもの“好き”を応援すること
すべての画像を見る(全3枚)習い事や経験は、やってほしいことではなく、子どもがやりたいことを応援してください。わが子がなにに興味があるか、なにが好きかを観察し、その背中を押してあげるように、経験を“たしていく”ことがおすすめです。
たとえば、電車が好きならば休日に特急電車を予約する、公園で昆虫を追いかけているならば図書館で一緒に図鑑を探し、その世界を広げる。
お金と時間をかけていろいろな体験をすることだけが、子どもの成長につながるわけではありません。
子どもの“好き”を深掘りし、その欲求を満たしてあげることが、子どもの安心感と自信につながるのです。
●育児に真摯に向き合う母親に子どもから「意外な本音」が
あるお母さんは、よかれと思って毎週末のように動物園や水族館へ子どもを連れ出していました。ほかにも、充実した食体験のためにレストランで多彩なメニューに触れさせたり、コミュニケーション能力の向上のためと、話し方教室に通わせたりしたこともあったとか。
そのような忙しい状況が続き、ある日お子さんが「もう出かけたくない、家にいたい、ママのごはんが食べたい!」とつらい気持ちを口にしたそう。
自分の思いをきちんと言えたお子さんがすばらしいのですが、お母さんも子どもの気持ちに気づき、無理に予定を詰めこむことをやめたそうです。
まずは、子どものやりたいことを静かに見守り、全力で応援すること。
すると、子どもは親の顔色をうかがわずに好きなことをのびのびと実践できるようになり、結果として自分の人生を自分の手で切り開いていけるようになりますよ。
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