FPが実践している「お年玉管理のルール」3つ

お年玉をもらった子ども
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ここでは、わが家で実践しているお年玉管理のルールを紹介します。

1:1年の見通しを立てて「使うタイミング」を決める

お金と上手につき合うコツは「見通しを立てる」こと。

具体的には、あとで欲しくなるものがあるかも。誕生日にもお祝いでもらえるから、それまでの期間はどれくらいあるかな…などです。

親が全額貯金してしまうと、お金に無関心になったり、自分で貯めて買う感覚が身につきにくくなったります。年に1度のお年玉は、この先1年間のことを考える練習ができるチャンスです。

2:親は基本的に「口出し禁止」

お年玉の使い道は聞きますが、それ以上は口出ししないようにしています。

「どうせすぐ飽きちゃうでしょ」「似たようなものあるじゃない」…ついつい、親から見たらムダに思えるものには意見したくなりますが、法に触れるものや危険なもの以外はグッとこらえて見守っています。

子ども自身が「自分で選んでお金を払ったけど、失敗だったかも」と気づくこと。そういった体験こそが、将来のかしこいお金の使い方につながります。

3:保管場所は子どもと共有しておく

子どもの意思で貯めておくと決めたなら、「預かっておくね」「貯めておくね」ではなく、決まった場所や通帳に保管し、子どもが知りたがったらいつでも見られるようにしておきましょう。

親にお年玉を預けたはずなのに、結局うやむやになって自分で使えなかった、と大人になってからも覚えている人もいるのではないでしょうか?

親子であっても、預かったお金は透明性をもって取り扱う責任感を、親が見せていきたいですね。

何歳から「子ども名義の口座」をつくる?

預金チェックをする子ども
※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)

わが家は小学3年生の年に子どもの銀行口座を開設しましたが、子ども名義の口座をマネー教育の一環として有効活用するなら、子どもが「1万円以上の数字の概念がわかる」「自分のお金という意識が芽生える」時期を目安にするといいでしょう。

ネット銀行など自宅で簡単につくれる口座もありますが、通帳などの形がないと子どもにとってはイメージしにくいこともあります。

可能なら、近くに店舗がある銀行などで通帳やキャッシュカードをつくり、引き出し方などもあわせて教えてあげたいところ。

同じ銀行で、教育費を貯めるためなどで子ども名義の口座をすでに開設している場合、その銀行で2つ目の口座は開設できないこともあるので、注意してください。

また、兄弟姉妹でもお金への関心の度合いは違うもの。年齢にとらわれず、子どもの様子を見極めながら、管理方法を決めていく方がよいでしょう。

お年玉管理でいちばん大切なのは、早くお金を管理させたり、たくさんお金を貯めたりすることではありません。

親子でお金の使い方や貯め方を話し合うその時間こそが、生きたお金教育になります。ぜひ年に一度のお年玉の機会を有効活用してみてください。