「家の中にはものがあふれ、どこから片付ければいいかわからない…」そんな悩みを抱える方は少なくありません。遺品整理の現場でも、ものがあふれすぎて片付けが大仕事になることもあるそうです。そこで、今回、グループ合計で18万件の実績をもつ「遺品整理プロスタッフ」の代表取締役社長・石田毅さんに、ものが多すぎる家を効率よく片付けるコツを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全2枚)「ものが多すぎる家」を片付けるコツ
石田さんによると、遺品整理作業は内容によって異なりますが、基本的には1日で終わらせることを目指しているそうです。これは「ゴミ屋敷」と呼ばれるようなものがあふれている家でも同様。
遺品整理の現場では、ゴミ屋敷化しているケースも少なくないそうですが、石田さんは短時間で効率よく片付ける方法を実践しています。
それでは、具体的にどのように進めるべきか、コツはあるのでしょうか?
●コツ1:「動線」を確保する
「まずやるべきことは『動線』をつくることです。玄関や廊下にものが山積みになっていると、荷物を奥から運び出す際にじゃまになり、時間も手間もかかってしまいますよね。だから、まずはしっかりと移動しやすい動線を確保することが片付けのポイントです」(石田毅さん、以下同)
●コツ2:片付けの計画を立てる
次に大切なのは、作業のスケジュールをしっかりと立てること。
部屋ごとに順番を決め、「この日はこの部屋を片付ける」と具体的に進めるのがコツです。石田さんは、玄関や廊下など比較的ものが少ない場所から片付け始めるのがおすすめ、と話します。
「とくにものが多い場合は、処分できるものを最初に片付ける方が効率的です。ただし、いろんな場所を一度に片付けようとすると、全体が中途半端になります。1か所ずつ確実に減らしていけば、自分自身の疲労を防ぎつつ、片付けた実感が得られますよ」
●コツ3:場所を区切って片付ける
あちこちに手を出していると、ずっと荷物がなくならない状態が続いてしまいます。
「たとえば、右側の荷物をすべて片付けたら次は左側、というように片付ける範囲を決めて進めると、達成感を得やすいです。部屋を時計回りで片付けるなど、作業する箇所の順番を決めて、1箇所ごと計画的に進めることが成功への近道です」
