50代以降の捨て活は、体力・気力の衰えのほか、夫婦間の価値観の違いによって、険悪なムードになってしまうケースも…。そこでこの記事では、夫婦での年末の片付けをスムーズに進めるコツを紹介します。教えてくれるのは、夫と義母のシニア世代3人で暮らす整理収納アドバイザー・原田さよさん(現在60代)。夫婦で協力して不要なものを先に取り除いておくと、大掃除もラクになりますよ。

ロフト
「ロフトも屋根裏部屋もものでいっぱいにしていましたが、夫婦で協力して少しずつ片付けてきました」と話す原田さん
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スケジュールを小分けにして片付けていく

部屋
夫婦で片付けたのは、リビングやダイニング、寝室など。一緒に使っていた部屋が中心でした

50代60代の片付けは「少しずつ」が鉄則だと思います。一日で一気に片付けようとすると、体力的にも精神的にも疲れてしまい、気持ちの余裕がなくなりがち。そうするとつい、相手の言動が気になって、言わなくていいことを言ってしまったことがありませんか? かつての私はそうでした…。

そこで、午前はリビングだけ、午後はダイニングだけ、次の週は寝室、その次は玄関と洗面脱衣室…というように、スケジュールを小分けにして無理なく進めるようにしました。

お互いのやり方に口を出さない

寝室
娘が結婚して家を出たあと、その部屋を私の部屋として使っています

子どもが結婚して家を出てからは夫婦それぞれの部屋をもつようになったので、その部屋の片付け方についてはノータッチに。「ゴミだけは決められた日に出そうね」と、声をかけ合う程度にしてきました。

不要なものを捨てるときの仕分け方についても、口を出しませんでした。「まだ使える」「思い出がある」という気持ちは、夫婦でも違うことが多いですから。