これから年末に向けて、贈り物のやり取りが増えます。いただくのはうれしいけれど、ものが増えるし、お返しの負担を考えると気が重くなることも。「いらない贈り物を辞退することは、決して悪いことではありません」と話すのは、カナダ在住で、もたない暮らしの発信をしているブロガーの筆子さん(60代)。筆子さんにうまく断るコツを教えてもらいました。

贈り物
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1:自分が贈らない側に立つ

最初に自分自身が、義理でするプレゼントや本当はしたくない贈り物の習慣を手放すことから始めてみませんか。

多くの贈り物は、以前もらったものに対するお返しではないでしょうか。こちらが贈らなければお返しもありません。自分が贈る頻度を減らせば、相手もそのやり方に準じます。

なにも言わずに突然贈るのをやめるのに抵抗がある場合は、以下のように言っておくといいでしょう。

「子どもも独立して、暮らしを少しずつシンプルにしたいと思っています。これからは、クリスマスプレゼントの交換はなしにしましょう」

「だんだん体力が落ちてきて、家事の負担を減らしたいの。もたない暮らしを目指しているから、贈り物は卒業させてもらうね」

年齢とともに、贈答の習慣を見直すタイミングはだれにでも訪れます。「前は贈り合っていたけれど、今はもうお互い気をつかわなくていいよね」という流れをつくるのがコツです。

2:断るのに理由はいらない

「どうしたら、相手の気持ちを傷つけずに断れるかしら?」と考えあぐねて、結局もらってしまうことがありますよね?

じつは、贈り物を断るとき、もっともらしい理由は必要ないと考えます。相手が納得してくれる「断る理由」を探す必要はないのではないでしょうか。

本当のことをシンプルに伝えるだけで十分です。たとえば、

「今、ものを増やさないようにしています」

「お気持ちだけで十分です」

「どうぞお気遣いなく」

こんなふうに断ってみてください。こう言われたからと言って、相手が気分を害することはないのではないでしょうか。自分の暮らしを大切にしたいと思うのは誠実な生き方だと思います。無理をして受け取り続けるほうが、自分にも相手にも嘘をつくことではないでしょうか?

「相手を納得させなければいけない」と考えるのをやめると、断りやすくなります。