年齢を重ねるにつれ、どうしても気になるのが体や健康のこと。そんななか、「ぎっくり腰や五十肩になったことがない」と語るのは、農作業の様子が人気のYouTubeチャンネル、『ひろちゃん農園』の農園主であるひろちゃん(現在80代)。今回は、大好きな畑仕事を続けるために、ひろちゃんが毎日実践している健康習慣について教えてもらいました。
※ この記事は『今日も明日も新しいことに挑戦!80代、ご機嫌に生きる人生の耕し方』(KADOKAWA刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。
すべての画像を見る(全2枚)サプリメントや健康ドリンクは毎日の習慣に
元気満々で、いつでもやる気な私ですが、ずっと根つめて、畑で作業していると、さすがに疲れることがあります。気持ちは18歳やけど(笑)、「年寄りになってきたわ」と思うことも増えてきました。
3年ごとの自動車運転免許証更新のための高齢者講習で視力検査をしたときはなんの問題もないと評価されたけど、やっぱり目が見えにくくなってきたし、ひざが痛くて正座がしんどいときもありました。
ずっと畑仕事をしたいき、これはいかん! そう思うて、サプリメントや健康ドリンクは毎日摂ることを習慣にしています。「どの健康食品がええがやろ?」と思うたら、まずは本やインターネットで調べて、知り合いにも聞いて、「これや!」と思った商品を手に入れることが多いです。
気に入ったものは、長いこと、買い続けています。食事が終わってから飲むものもあるし、おみそ汁や鍋料理に入れて摂るものもあります。いろいろ飲みゆうから、どれがえいのかはわからんけど、なんか調子がいいから万々歳です。
背中伸ばしと腹筋運動も欠かさない
週1回のマッサージで全身の凝りや疲れをほぐしてもらいますが、自分でもケアをしています。しょっちゅうやってるのは、健康器具を使っての背中伸ばしと腹筋運動です。ベンチタイプの器具を、私は「木馬」言うてます。ちゃんとした名前は知りません(笑)。
ベンチの上に寝転んで、脚を引っかけるだけで、背中やお腰がグーンと伸びて気持ちいい! 背中をしっかり伸ばしてから起き上がるので、腹筋も鍛えることができます。畑仕事は背中を丸めることが多くて、お腰も肩も凝りますが、この「木馬」で運動するとすっきり! 私の畑仕事の大事な相棒です。
マッサージの先生に「バスタオル1枚を折りたたんで、丸めて、背中や腰の痛い部分に敷いて寝ると、そこが伸びますよ」と教えていただいたので、それも時折行なっています。バスタオルは肩幅より狭い大きさにして、胸をはるようにするのがえいき、寝ている間に肩甲骨が開くんやね。30分ぐらいでいいそうですが、私は眠ってしまって、朝までそのまんまです(笑)。
でもしんどいなと思いよっても、不思議やね、鍬を持って土を耕しよったら、しんどいのが消えています。畑仕事が楽しいからやろね。
ぎっくり腰や五十肩、なったことない
それでも、「あいたっ!」とお腰に違和感を持ったり、「なんか、今日は肩が重いわ」と思うたりすると、体操タイムです。手を両脇にだらんと落とした状態で上半身を左右にひねる、肩を前後にぐるぐる回す、を繰り返します。
「今、忙しいから、あとでやろう」ではなく、その場ですぐ! が大事。
そのせいかわからんけど、ぎっくり腰や五十肩になったことがありません。
意識していることと言うたら、歩き方かな。年を取ると、がに股になって、歩く幅も狭くなっていきます。痛い方のひざやお腰をかばって歩くようにもなるでしょう。そうすると、体がだんだん傾いて歪んで、ますます歩きにくくなります。
歩くときは、ひざをくっつけて膝のお皿を前に向けるようにして、できるだけ、大股で歩くようにしています。
以前、かかとを骨折したときに、リハビリの先生に「かかととつま先の動きを意識して歩きましょう」と言われました。
右足のかかとで地面をしっかり踏む→右足のつま先を着地させる→右足のかかとで地面を蹴って、左足のかかとで地面を踏む→左足のつま先を着地させる、という具合です。この歩き方をしていると、体のバランスがよくなって、ちょっとの不調は解消できるようになった気がします。
