年末が近づくと「大掃除」「片付け」「新年の準備」など、やらなければいけない家事が増えます。しかし、整理収納アドバイザーの木村充子さんは50代に入り、以前と同じペースで年末の家事をこなすことが、体力・気力ともに負担が大きいと感じるようになったそう。そこで近年は「家を整えることよりも”自分を整えること”を優先している」といいます。ここでは、木村さんが実践している年末の家事の手放し方と、最小限の家事で暮らしを整える工夫について詳しく語ります。
すべての画像を見る(全7枚)大がかりな家事は、冬にがんばらない
私は、冬の寒い時期には大掃除をがんばらないと決めています。
キッチンの油汚れは、気温が高い季節の方が圧倒的に落ちやすく、結果的に短い時間と少ない負担で終わらせることができます。
カーテンの洗濯は、乾きにくい冬場よりも、晴天が続く梅雨入り前の時期の方が、花粉や黄砂の飛来も落ち着くため適しています。
大掃除も、年末の忙しい時期に無理に進める必要はありません。効率のいい季節に計画的に取り組む方が、全体の負担は軽くなります。
年末は玄関とリビングダイニングだけ片付ける
年末に家じゅうを整えようとすると、「やらなければいけないこと」が一気に増えます。そこで私は、年末は「家の顔」となる場所だけに絞って整えています。
玄関は来客が最初に目にする場所。その玄関が整っていると、家全体が整っている印象になります。
家の中心であるリビングダイニングも、整えておきたい場所です。とくにダイニングテーブルの上をリセットしておくだけで、リビングダイニングが片付いている印象になるため、気持ちよく新年を迎えられます。




