体力が落ちがちな50代からの暮らしを軽く、快適にするアイデアを紹介します。整理収納コンサルタント・須藤昌子さん(50代)のケースです。ここでは、須藤さんが実践している「たし算より引き算で暮らす」3つのコツについて語ります。
すべての画像を見る(全4枚)1:「こうあるべき」という思い込みを手放す
水きりカゴ、バスマット、つくりおき、毎日の完璧な掃除。昔は私も、「普通はもつべき」「ちゃんと暮らすなら必要」と信じていました。
ですがある日、キレイに保つことを面倒に感じていた水きりカゴをやめて吸水クロスを使うことに。その結果、「不便」になるのではないかという不安が「快適さ」に変わったのです。
ワークトップが広い、掃除がラク、片付けが早い。そして、面倒に感じていた水きりカゴのメンテナンスも手放すことができました。ない方がラクなんて、「あるのが当たり前」と思っていた私には思いもしなかったことでした。
不便さの原因は、ものそのものではなく「あるべき」という思い込みだったと、このとき初めて気づきました。
2:「捨てる=損」ではないことを知る
40代の頃、私のクローゼットは「高かった」「まだ着られる」「いつか着るかも」という思いから、手放せない服でぎゅうぎゅうでした。
ですが、そのままでは快適なクローゼットは手に入りません。窮屈さの原因を考えたとき、「捨てる=損」という自分の思い込みだとわかりました。
それからは高かった服を手放す事実は変わらないものの、お金で買ったのは「服そのもの」ではなく、「それを着たときの満足感」だと考え方をシフトすることにしました。
「ものがあること」だけで得られる満足感より「今の快適」を大切にしたい。そう受け止め方を変えたことで、クローゼットも気持ちも軽くすることができるようになりました。


