『装苑』の元編集長で、現在はファッションコーディネーターとして活躍する德田民子さん(80歳)。16年前に長野県安曇野市へ移住したのをきっかけに、暮らしがとてもシンプルになったそう。ここでは、徳田さんのヘアスタイルやグレイヘアにしたことによる気持ちやファッションの変化について紹介します。
すべての画像を見る(全3枚)60代で白髪染めをやめてグレイヘアに
ヘアスタイルを変えることをなにかのきっかけにすることって女性にはよくありますよね。気分を変えたり、新しいことにチャレンジしたり。ヘアスタイルは女性の生き方と密接な関わりがあるといわれたりもします。ヘアスタイルを変えると、「なにかあったの?」なんて聞かれたりして。
ご多分にもれず、私もこれまで、刈り上げ、ポニーテール、マッシュルームカット、カーリーヘア、ストレート、ソバージュ、ベリーショートなど、たくさんのヘアスタイルを体験してきました。ただし、このヘアスタイルの数だけ生き方を変えてきたような、波乱の人生があったわけではないのですが。
ファッションと同じようにそのときの気分でいろいろと楽しんできました。
ボーイッシュなショートカットが「私の定番」
50代の頃から白髪が目立つようになり、グレイのヘアマニキュアでカバーしていました。理由は、白髪染めで暗く染めると、年を重ねた風情とギャップが出てしまって違和感があるように思ったから。
それでも継続していると、ヘアマニキュアをすること自体、本来の髪のツヤが隠されてしまう。それが気になってきました。なので、だんだんと白髪の割合が多くなった60代になって、髪を染めること自体をやめたんです。
最近は、すてきなグレイヘアのタレントさんやモデルさんも多く見かけるようになり、年齢を重ねたマチュアな魅力を発信していますよね。私はこのグレイヘアの、ありのままでいられるナチュラルな魅力がとても気に入っています。

