お手本はやっぱりママ、そしておばあちゃん
すべての画像を見る(全4枚)一般的にフランス人は子どものしつけには厳しいと思います。中学生になるまでは洋服は親が選んでいることが多く、親と似たようなファッションをしています。シックなお母さんの子どもは地味な色の服を着ています。
ところが、中学生になると急に流行を意識して、破れたデニムや、露出の多い服を着たりします。この時期に子どもに反抗されて親が口を出せなくなるのはどこの国でも同じでしょう。
ですが、大学生になると急に目が覚めたようにお母さんと同じシックな装いに戻ってきたりします。髪型を同じにしたりも。そして、そのお母さんのお手本になった、おばあちゃんの装いもよいなあと思うようになるようです。
よくフランス人は「カフェのテラスで道行く人をながめるのが好き」と言います。そうやって普段から周りにいるおしゃれな人やきれいなものを見るのが審美眼を鍛える早道のようです。
おばあちゃんが格好よくいる国はおしゃれな国
70代のフランスマダムが以前、「私たちくらいの女性が格好よくいないとダメなのよ」と言っていましたが、それは無言の教育。つまり姿勢で示すことが大切ということだと思います。
季節の流行の服を手に入れるよりも、目に入るところにいる、自分と似たスタイルのおしゃれな人から学ぶ。流行りものに飛びつくのではなく、自分に似合うものがわかっている、というのはそういう理由ではないでしょうか。